280年以上も伝承される檜枝岐歌舞伎を観たあとは、ここでしか味わえない山の恵み山人料理や裁ちそばを食す！極上の会津でした。
2025年9月17日
2025/ 9/5~6 檜枝岐歌舞伎の鑑賞＆会津駒ヶ岳2日間ツアー データ:歩行距離9,2km・累計標高差1055m(会津駒ヶ岳まで)・歩行タイム7時間
一年前からお気に入りの宿「松源」予約して催行に至ったツアーでした。と云うのは、檜枝岐歌舞伎がある当日は村中の宿泊施設が満室となるのです。650枚発行する鑑賞チケットがあっと言う間に売れ切れるのだそうです。江戸時代から受け継がれる伝統芸能である檜枝岐歌舞伎は、役者から裏方まで農民である千葉之屋花駒座が演じる。上演される舞台は鎮守神の境内にあり、国の重要有形文化財に指定されています。観客席は露天で、神社への石段が観客席になります。鑑賞後は宿に戻りお温泉と山人料理をゆっくりと楽しんで貰おうと、開演時間が午後３時からになりました。そして、翌朝からは待望の天上の楽園と言われる会津駒ヶ岳から中門岳へのツアーとなりました。
尾瀬の玄関口檜枝岐村は郡山から車で約2時間半。東京からは東武鉄道特急リバティでも来れます。待ちに待った檜枝岐歌舞伎の会場に到着です。
話題の映画「国宝」で歌舞伎も興味ある方が多いかも知れませんね。さて、一年前から待った村民の檜枝岐歌舞伎を引き継ぐ千葉之屋花駒座が演ずるが楽しみです。
江戸時代の後期に村人がお伊勢参りに行った折、上方や江戸で見聞きした歌舞伎を村の娯楽に取り入れたのが始まりとされる「檜枝岐歌舞伎」。5月と8月は奉納歌舞伎として村人を楽しませてきました。1999年に県の重要無形民族文化財に指定されています。
「第40回歌舞伎の夕べ」の演目は鎌倉三代記から三浦別れの段でした。
宿泊先はいつもツアーでお世話になっている民宿「松源」さん。ここは食事が美味しいんです。
今夜は鹿肉と岩魚の塩焼きと山菜、〆は裁ちそばを頂きました。村内の旅館や民宿で提供される山人料理とは、昔、山で働く男たちが、そば粉、酒、味噌、塩を持って山に上がり、山で採れる食材と合わせたものです。すぐそばにある源泉掛け流し燧ヶ湯♨️と宿の岩風呂も良かったですね。
朝食を早めに用意して貰い、滝沢登山口７時に到着するが既に山道途中から車がいっぱい。心配していた通り駐車場も満車でしたが、下見していたので絶好の駐車スペースを確保して登山口に向かう。
おかげさまで絶好の登山日和となりました。会津駒ヶ岳山頂まで参りましょう。
スタートから急勾配が続いたので汗もかきますね。展望が開けるまであと一息です。
登山開始から3時間になりました。ようやく展望が広がるベンチです。
メルヘンチックな山容が素敵です。前方には駒の小屋が見えいます。
先に見えるのは会津駒ヶ岳山頂。ここからだったら後３０分ぐらいでしょうか。
左手には燧ヶ岳がくっきり現れています。昔、御池まで尾根を歩いたのが懐かしいです。
藤本さんにはツアーを離脱して中門岳(会津駒ヶ岳から4km先)まで単独で行って頂きました 笑。
帰りの時間の関係もあり、皆さま全員が中門岳までは行けなかったが楽しい山行になりましたね。
いつもいつも感心するのはご参加の皆さんが最後まで歩くことです。会津駒ヶ岳だって標高差が1,000m以上あるのにたとえゆっくりでも山頂まで登ることって素晴らしいと思います。ありがとうございました。
この夏 憧れの山、感動の山旅! 中央アルプスの主峰 木曽駒ヶ岳から縦走して空木岳の山頂へ辿る。
2025年9月5日
2025/ 8/28~30 中央アルプス木曽駒ヶ岳から空木岳縦走３日間ツアー！ データ:歩行距離23.2km・累計標高差+1,540m,-3,338m・３日間所要タイム22時間。
憧れの中央アルプス縦走ツアーを初めて企画した。千畳敷カールの可憐な花々が咲き乱れていた高山植物がひっそりと姿を消した8月の終わり、遥か大パノラマの絶景が続く木曽駒ヶ岳から空木岳までの美しき中央アルプスは期待通り感動の山旅となった。長い道のりと険しい岩稜とアップダウンの過酷なツアーを果たして歩ききれるだろうか？ガイドとして一抹の不安があったが、そんなことは微塵も感じさせない忍耐力と強い意志を感じられる皆様が無事に縦走されたことがとても嬉しかった。私自身も重圧があったが、ガイド冥利に尽きるツアーとなりました。
木曽駒ヶ岳カールをバックに1日目は千畳敷駅から始まります。今日から３日間よろしくお願いします。
千畳敷駅まで一気に約1000mロープウェイで上がります。お天気に恵まれて最高の登山日和となりまた。 1日目:郡山発4:30~東北道ASピックアップ~中央道駒ヶ根IC〜菅の台バスセンター駐車場11:00~駒ケ根駅〜シャトルバス〜しらび平駅〜ロープウェイ〜千畳敷駅(2,652)13:00〜宝剣山荘(2,956m)14:30〜中岳〜木曽駒ヶ岳(西駒ヶ岳)2,956m)休憩15:00〜宝剣山荘(天狗荘)3:00泊 ＊所要タイム4時間
千畳敷駅まで一気に約1000mロープウェイで上がります。お天気に恵まれて最高の登山日和となりました。
中央アルプス千畳敷駅は標高2612mです。大勢の観光客で賑わっていました。
壮大な木曽駒ヶ岳カールが迫ってくるようですね。千畳敷って名称のとおり、スプーンで削ったような広大なカール状の一帯をイメージしてみてね。
ここから今夜の宿、宝剣山荘まで約１時間の歩きが始まります。1日目は楽ちんですね。
稜線に出ると、休憩にはちょうどよい乗越浄土に到着。左折すると宝剣山荘や天狗荘が目の前に建っています。
宿泊地の宝剣山荘で手続きをしてから、中岳、そして木曽駒ヶ岳をめざしましょう。
中岳へ登ると、木曽駒ヶ岳の姿が視野に入って来ましたね。中岳から頂上山荘に建つ鞍部へと下り、木曽駒ヶ岳を登り返せば、360度の大展望が広がっているでしょう。
山頂からは南アルプスや富士山、御嶽山、八ヶ岳、南に連なる中央アルプス主脈の峰々など、壮大な展望が楽しめた。好天だったら初心者でも安心して楽しめるだろう。
お疲れ様でした。あっと言う間に山頂に着いたって感じでしょうか。余裕かな。
宝剣山荘までは左側を巻いて岩場を下ります。明日からの練習も兼ねていますよ。目の前に見えるのは宝剣岳です。明日は危険箇所と云われている所を通過して極楽平までを検討しています。
予定時間の午後３時半に宝剣山荘でまったりとビールにありつけました。初日はお天気で良かったです。明日の縦走も期待しています。
宝剣山荘の夕ご飯はこんな感じでした。明朝は４時半起床になります。
2日目: 宝剣山荘6:00〜宝剣岳(2,931m)⚠️今回はトラバース予定〜島田娘(2,858m)7:30〜濁沢大峰9:00〜檜尾岳(2,728m)10:30休憩〜熊沢岳12:30〜東川岳14:15〜木曽殿越〜木曽殿山荘(2,587m)15:00 泊 ＊所要タイム８時間。
２日目の朝を迎える。強風とガスっていて予定時間を過ぎても出発ができない。結局、宝剣岳を岩稜を諦めて一旦、千畳敷駅まで下る判断をして６時半に行動を開始することにした。安全を考えたら懸命な判断だったろう。
標高差３００m下って、極楽平の稜線まで、登り返すのは大変かもしれないが所要時間も変わらないので、これで良かったですね。
結果的に約４０分で極楽平の稜線上に到着する。本来なら一面に花畑がある緩斜の一帯だが、風は収まらない状況が続くが稜線歩きは問題がない登山道だった。但し、これからがアップダウンが続く長い道のりには変わりない。
今回のツアーはレベル３だったのが、いつの間にか４に変更になったよ。なんて冗談を言いながら皆さん頑張っています。悪天候でも明るく元気に、決してへこたれないでね 笑。
強風で帽子が飛ばないようにほっかぶりしている昔のお嬢さん。流石に写真にはおさめませんので。イョー、島田娘さん頑張って歩きましょう。
時より雲が切れて青空が広がる。大自然が創り出す幻想亭な世界です。
濁沢大峰を過ぎた辺りから岩場の⚠️危険箇所を通過しながら３時間半を要して、檜尾岳山頂に到着する。時計はすでに11時を回っている。宝剣山荘で会ったテン泊の2人とここで別れる。彼女たちは檜尾山荘テン場(縦走路唯一のテン場)で張る。それにしても凄いと感心する。空木岳まで縦走する登山者は数少ない。もちろん木曽駒ヶ岳から空木岳までの縦走ツアーもあまりないようです。
縦走路唯一にあるテン場の檜尾小屋が建つていました。お椀の上にあるような山小屋でしたね。我々はここから、熊沢岳のピークを踏んで東川岳まで約3時間歩きます。
感動的な出逢いがありました。期待が膨らんでいた、雷鳥との邂逅です。それも３匹、確率的的にすごくラッキーだったのです。疲れも吹っ飛んだような皆さまでした。
熊沢岳の手前に大滝山ピークを乗り越えて、この先は岩場の間を通り難所も待っているはず。
一瞬だったが雲が切れて、お空が広がると歓喜が上がるんです。
長い道のりを歩いて来ましたね。本日最後のピークです。ここから急斜面を下ったら基礎殿小屋に到着です。予定どおり１５時には着きそうかな。
明朝登る空木岳が間近に迫ってくるようです。
お疲れまでした。2日目の行程無事に終了です。小屋で1日の反省会を始めましょう。 さぁ、ビールが待ってるぞ 笑。
夕暮れと共に涼しくきました。お天気も回復してくることを期待していたら、夕やけニャンニャンです。南駒ヶ岳の稜線がくっきりと望めます。
なかなか辿り着けない小さな山小屋で、美味しいおでんと味ごはんが食べれるなんて幸せなことでしょうか。
ビールで飽き足らず地酒も飲む皆さまでした。すみません私でした。
ご参加の皆さまから提供して貰った、満点の空から朝日の移り変わりをご覧ください。こんな星空を眺めたら山小屋泊の魅了にハマってしまいますね。
おはようございます。今日は標高差３８０mの空木岳山頂まで急勾配を登っていきます。 3日目: 木曽殿山荘 5:30〜空木山(2,864m)休憩7:30〜駒峰ヒュッテ〜分岐(2,528m)8:30〜ヨナ沢の頭9:30〜マセナギ10:30〜池山小屋休憩11:15〜林道終点12:45〜菅の台バスセンター駐車場14:00〜日帰りこまくさの湯♨️16:00〜郡山22:00 ＊所要タイム 8,5時間
結構な岩場やくさり場を乗り越えて、空木岳山頂に辿り着きました。ようやったて感じです。皆様の進化に驚くばかりです。納得感いっぱいの表情が窺い知れますね。ほんとうにお疲れ様でした。
南アルプスの先には富士山も我々を称えているようです。
空木平から見ると穏やかな山に見えるんですが。これからの下山ルートの標高差が半端ないんです。皆様には正確な時間は伝えていません。ただ６時間かかりますと。
空木平に建つ避難小屋ですが、地元の山岳会が管理していて素泊まりができます。飲み物やシュラフもレンタルできるので駒ヶ根登山口からも登りやすかも知れませんね。
おおきな石、駒石経由で下山しました。
誰かさんが林道終点でタクシー呼びたいと叫んでいました笑。結果的に無理と云うことで出発地まで歩くことになりました。
よう頑張ったね。お疲れ様でした。
今年の夏は”北海道最難関の百名山”とも言われる日高山脈の主峰 幌尻岳ツアー無事に敢行して来ました。
2025年8月13日
2025/ 8/7~11 幌尻岳５日間ツアー データ:歩行距離28,8km・累計標高差1,848km・3日間歩行タイム16時間北海道幌尻岳は、標高2,052メートル。
日高山脈襟裳十勝国立公園の中で最も高い山であることから、アイヌ語で「大きい・山」を意味する「ポロ・シㇼ」として敬われてきた山です。毎年夏には一面高山植物のお花畑となる山頂付近のカール状大地や豊富な動植物群、山頂からは幾重にもなる日高山脈の山並みが一望できるなど、魅力あふれる山としてアルピニストたちに大いに人気があります。
(額平コースについて)
日本百名山の最難関と言われる幌尻岳のメインルートです。幌尻山荘までは長い林道歩きと十数回の渡渉を要する額平川が待っていました。2日目は小屋から山頂までのピストンですが、北カールに沿った馬蹄型の稜線を歩きながら景色や日高の雄大な眺めは感動的でしょう。最後までお天気が心配でしたが、果たしてどうだったか山旅の様子をご覧ください。
心配されたお天気もなんとか、８/8に朝8時にシャトルバスが予定どおりに出発することができました。今日は長い林道歩きと増水しているだろうと言われる渡渉が待っています。
北海道電力取水施設まで約８kmの林道歩きが始まります。2日分の食料がたっぷり入った65ℓのザックが重い。途中、突然の雨で雨具を着込むが、それよりも渡渉大丈夫だろうかと不安になる。
予定どおり11時に額平川沿いに到着。これから渡渉が始まるのだが、参加の皆さまの不安と緊張した様子が伺える。ここはリラックスしなから乗り切ろう。
新調した沢靴を履いて嬉しそう。やはりフェルト底の靴がよかったようですね。
案の定、増水していて股下までの箇所もありルートファイディングが試される渡渉となったが無事に渡り切る。２時間半の長く感じた渡渉でしたね。皆さまお疲れ様でした。
４時間半の行程を終えて、13時半に幌尻山荘に到着しました。思ったより小さな山小屋ですね。ここに2日間泊まります。
ご参加の皆さまは山小屋で寝ますが、ガイドは隣のテントになります。
今夜の食事はメスティンでご飯を炊いて、ロハスハイキング定番のカレーライスになります。皆さんのお手伝いして頂いています。管理人のいる避難小屋なので、ビールも販売していますよ。
夕食時は雨も上がり、ブルーシートの上でまったりと過ごしています。明日は待望の幌尻岳の登頂になります。
翌朝は5時に起きて、残りご飯でチーズリゾットの朝食でーす。
それでは幌尻岳に向けていよいよ登山開始です。皆んなでシュプレヒコールを大声で発しましょう。
急勾配が続く登山道は結構厳しいですが、目標があると頑張れますね。命の水場まで出れば視界も広がって来ますよ。
標高1500m越えた辺りから展望がある筈だったが、ガスっていますね。ここでは高山植物を楽しみながら歩きましょう。
ちょっとだけ青空が見えて来ました。北海道の雄大な大自然が景色が開けるとカール状の地形が現れました。
稜線上から日高連峰最高峰の幌尻岳が一瞬ですが現れて来ました。
そしてそして感動の時がやって来ました。日本百名山をめざす登山者が困難を極める一座の頂に立ったのです。おめでとうございます。100座達成まであと1座の方と、2座の方もおいでになりました。ご一緒できて感動を味わえたことはガイド冥利に尽きるひと時でした。
皆さま、お疲れ様でした。幌尻山荘から往復7時間かけてピストンして来ました。山頂からの展望はなかったが達成感と充実した山行となったようですね。今夜の山飯は、ボリュウムたっぷりの中華風餅入りスープです。ビールが一段と美味いです。
おはようございます。北海道に来て3日目の朝を迎えます。ただいまの時間は４時です。これから渡渉をして10時半ごろまでとよぬか山荘に戻ります。連日の小雨が続いているので増水が心配ですが慎重に一歩一歩進みましょう。
最難関の幌尻岳ツアーは3日間を要しましたが無事に終えることが出来ました。これから翌日登る十勝岳の麓の吹上温泉の宿に向かいます。まだまだ北海道の山旅は続きます。
