今さら聞けない? 登山を始めるなら知っておきたいこと‼️
2025年1月23日
山に行きたい‼︎ いつどこに? なにを準備するの⁇ 今さら聞けない、登山を始めるなら知っておきたいこと‼️ などなどシリーズでお応えします。
山や自然の中では、日常生活では想定できない様々な危険に満ちていると思われがちです。しかし、天気などの自然現象や地形を把握する難しさは、情報を持っていれば避けられます。予め起こりうる危険を予測し、それを避ける判断が安全につながります。不安を抱えながら山に登っても楽しさは半減ですね。「計画は完璧!準備は万端」と自信を持って出発できるように。「今さら聞けない」シリーズを掲載していきます。
Q まず出発前にやるべきことは?
a アクセス&登山道の最新情報を収集‼︎
行きたい山が決まったら、雪が残っているか?小屋は開いているか?登山口へのアクセス、バスが運行しているか?などなど、情報収集をしましょう。これにはネットが役立ちます。台風通過などにより通行できなくなることもよくあるので、最新情報は山域役場や山小屋など現地に電話して収集しましょう。
a メンバーの体力に合わせたプランニングを!
登山ルートを決めたら、出発から到着までの時間、コース上でのペース(それぞれの地点への目標到着時間)を組み立てる。ネット上でアップされているタイムスケジュールはあくまでも参考にして、まずは自分自身のコースタイムを把握しましょう。パーティだったらメンバー全員が安全に歩けるペースにします。
a登山計画書を作成しながらシュミレーション‼︎
最新情報と先のプランニングを元に、この経過で問題ないかをチェック。もしペースが遅れたら?雨が降り出したら? 地形図を見ながら悪天候に備えて引き返すタイミングは? などのトラベル対策も考えておきましょう。
aスポット天気予報だけでなく気象概況を把握しましょう‼︎
天気図を読んで気象概況を理解し予測するのは至難の業。山に特化した「てんきとくらす」「ヤマテン」などから、最新情報を収集して判断しましょう。尚、テンクラはロハスハイキングホームページリンクからタップしてください。
※最後に、登山のときは必ず登山届けをしましょう。但し、登山口に設置されているボックスは推奨しません(個人情報保護の為)
登山届けはコンパスを使おう‼️
怪我や天候の悪化、道迷いなどで遭難してしまったとき、登山届けは捜索のための大事な手がかりとなります。自分だけは大丈夫ということは山にはあり得ないのです。登山届けは必ず提出すること。家族や友人に伝えることが大切です。
この際、コンパスアプリをインストールして登山届けを提出してみましょう。

①まずはロハスハイキングHPの左にある、コンパスをタップする

②次の画像が出たら、右上の「ログイン・新規登録」をタップする

③ログインが出たら、新規登録の方は、画面を上にスクロールしてください。

④新規登録画面が出てきますから、必要事項を記入して登録したら🆗です。

⑤コンパスアプリをタップしてください

⑥次に入山申請です。ID(メールアドレス)、パスワードを入れれば🆗 ログインしてください

⑦真ん中の山🏔️にイラストをタップすると、右に登山計画が出ますから、タップしてください。

⑧そうすると、登山計画の画面になります。ここはフォームから新規作成がいいでしょう。タップして、必須項目を埋めてください。確認をタップしたら登山届けが提出されます。最後に登山届けの確認メールが送られてきたら🆗です。下山後は下山届けもメールで提出してください。
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日本山岳ガイド協会が運営する登山計画共有システム「コンパス」をお勧めします。コンパスは各県警ととも連携、登山計画を手続きを簡素化を図っています。登山計画を家族、友人と共有することで、安全・安心の登山を実践できます。万一の時、家蔵、友人を通して速やかに連絡が可能です。勿論、ロハスハイキングツアーでも常にコンパスで登山届けを提出しておりますよ。
猫魔ヶ岳の西にひそむ絶景が広がる山と云えば、雪の雄国山です‼︎
2025年1月20日
2025/ 1/20 雄国山(1271m)周回コース下見 データ:歩行距離7、3km・累計標高差612m・歩行タイム4時間(但し深雪に遭遇した場合はラッセルを強いられる)
雄国山は猫魔ヶ岳の火山活動によってできたカルデラ湖、雄国沼を取り囲む一座です。雄国沼の南西岸には広大な湿原があり、6月下旬からニッコウキヅゲが一面に咲きほこる光景を見に沢山のハイカーで賑わっている行楽地でもあります。そんな雄国山に冬ルートがあり、登山者の間で密かに人気を博しています。

今日は絶好登山日和になりました。雪を覆う磐梯山はいつもながら威風堂々としています。

わが家から国道49号を猪苗代町に向かい、磐梯山をぐるーと周り裏磐梯桧原湖沿いにある雄子沢駐車場まで約90分。好天だったので14日に続いてTRY‼︎ 前回の下見は積雪が続いた平日で誰一人として入山者はおらずラッセルを強いられる山行だった。結果、午後から降雪により、雄国沼休憩舎で戻る選択をしたのでリベンジっていうことでしょうか。雄子沢駐車場には先行者の車が2台停まっていました。

今年は積雪が多く裏磐梯エリアの道路サイドは雪の壁(//∇//)

ここから雪を乗り越えて雄子沢登山口。ここでスノーシューを着けて出発。私はフットワークがいい、エキスパートオブジャパンのワカンです。

ここから雄子沢川沿いを雄国沼休憩舎まで約3km登っていくルートです。先週末は降雪もなくお天気だったので登山者が多かったようです。しっかりトレースがありました(^_^)

それでも、夏ルートのトレースだったり沢スジに下ったりと右往左往をしたトレースだったが、浮力の少ないワカンで新規ルートを歩く理由がない。目的地に辿り着けば🆗なのだ。

沢スジのブナの疎林を登っていく。時よりピンクのテープ(目印)を樹木に結んで進む。登山者が悪天候時に道迷いがないようにと、ここ数年地元の山歩きの時やっている。

雄国山と雄国沼休憩舎との分岐。ここから左手に牛殺山、右手には雄国山が見渡せる。ツアーでは好天が選べないのが申し訳なく思う。いつも催行1週間前から神頼みをしているが不発の時が多々あります\(//∇//)\

青空と雪が付いた樹木にコントラストと凛とした空気感が伝わってきます。ここまで誰一人として会うことがありません♪

雄国山に向け少しずつ登り、振り返ると氷結した雄国沼が見えてきましたね\\\\٩( ‘ω’ )و ////

夏も冬も欠かすことができない重宝している雄国沼休憩舎です。2年前に泊まった時は氷点下10度以下だったので、休憩舎にテントを張っても寒くて寝れなかった。

稜線上に出たら先行者が見えてきました。スノーシューを履いて絶景が広がる山頂へ。ここからは会津盆地と会津国境の山々の雄大な眺めが待っていました。


汗ばんだ陽気には微風がちょうどいい。何度も何度も振り返りながら冬の絶景を楽しむ。

遥か先には飯豊連峰も望むことができる絶景が広がっています♪

開けた山頂からは会津盆地が見渡せるようです。

と言っているところで、約20分の稜線漫歩が終わり間もなく山頂到着します。

雄子沢登山口から雄国山山頂まで約2時間30分という快適な歩きとなりました。来月にツアーも快晴でありますように。
雄子沢登山口から雄国山山頂まで約2時間30分。お天気だったので快適な山行となりました。やっぱりこんな日の登れるって幸せだと思います。それでも冬の天気は変わりやすいのでどんな条件の時も経験することが大切ですね。机上では学ぶことが出来ませから。

ようやく先行者2組に追いつきました。ここからは桧原湖方面に向けて尾根を歩いて戻ります。


右手には櫛ヶ峰と磐梯山が見えてきましたね。

その左手には安達太良連峰が…。


山頂でお会いした先行者の方をお誘いして、この尾根ルートをご案内しました。振り返ると鞍部に下る辺りは見事なブナ林でしたね。

鞍部から最後のピークを登ったら、北東に延びるルートが終わる。

ようやく磐梯山の鉾先から雲が切れて見えてきましたね。最後のご褒美かな。

ピークから先は徐々に右に方向を変えて尾根筋を下る。急勾配なので慎重に下りていけば、雄子沢登山口がもう少しです。

冬山はひとたび荒れればルートファイデング力が試される。まして沢ルートは何回歩いても厄介だと思います。
地球温暖化で大雪が増える!? 既に起こり始めている気候変動の行く末⁉️
2025年1月16日
「地球温暖化が進行すると、雪は降らなくなるんだろうか?」
もし雪が降らなくなれば、私たちの暮らしや様々な産業に悪影響が出そうだ……。天然のダムである雪山が消え、山に蓄えられる栄養は減り、海に流れ出す栄養も減ることで、海の生物にとっても悪い影響がありそうだし……。
こうした疑問をもとに「降雪の未来」を調べていると、『地球温暖化で雪は減るのか増えるのか問題』という本に出会った。
本の著者である、気象庁気象研究所の川瀬宏明さんは言う。
「温室効果ガスの緩和策を積極的に行なわなければ、2100年頃には20世紀末と比べて日本の年平均気温は4.5℃程度、冬季の平均気温は5℃程度上昇することが予測されます(引用:日本の気候変動2020|2020年12月 文部科学省 気象庁)」
気温が4℃~5℃上がると、近年生じている異常な猛暑や、災害をもたらす豪雨の頻度や激しさがさらに増すんじゃないかと考えられる。冬の平均気温が5℃も上がってしまうと、雪の降る量も減ってしまいそうだ。しかし、川瀬さんは「地域によっては雪が増える」と話す。減るのはわかるけど、増えることもある……?
気象予報士でもある川瀬さんに、100年後の天気を予想してもらった。
本州全体では雪が減るが、北陸ではドカ雪が増える!
「山に積もる雪が減ると、田植えの時期に雪解け水が減って困る」「雪の降る量が減ってスキー場の経営が苦しくなっている」など、地球温暖化による身近な変化について聞く機会も増えました。このまま気温が上昇すると、日本の雪はさらに減ってしまうのでしょうか?
そうですね。ひと冬に降る雪の量は減ると予測されています。現時点を超える温室効果ガスの緩和策を取らない場合は、2100年ごろには20世紀末よりも日本の気温は年平均で4℃程度、冬季は5℃程度上昇することが予測されます。
すると、雪の降り始めが遅くなり、降り終わりが早まります。北陸や西日本は初雪が年を超えるかもしれません。また場所によっては、1月に入っても気温が0℃を下回らなくなり、ほとんど雪が降らなくなる可能性があります。
とくに東日本や西日本では大きく減少するでしょう。「日本の気候変動2020」(2020年12月 文部科学省 気象庁)によると、東日本の日本海側は、年間の最深積雪が20世紀末の2割程度になり、西日本のもともと雪が少ない地域では、将来はまったく雪が降らない年も出てくるかもしれません。

今年は典型的な冬型気圧配置ですね。太平洋側の山々は雪も無く穏やかな気候です。年が明けて、富士山が見渡せる山、登山者数日本一を誇る高尾山に登って来ました。2025/1/11
── ほとんど雪が降らなくなる地域もあるわけですね……。
そうなんです。ただ、雪の量が逆に増える地域もあります。真冬の北海道の雪の降る量は、現在よりも増えると予測されています。
── なぜ気温が上がるのに、雪が増える地域があるんでしょう。
理由としてひとつ考えられるのは、気温や海水温が上がると、海からたくさんの水が蒸発し、大気中の水蒸気の量が増えるためです。水蒸気が増えることで、現在よりも雲が発達し、雪が増えると考えられます。
たとえ気温が上がったとしても、0℃を超えなければ、雪は降ります。北海道は、そもそも気温が非常に低いため、4~5℃上がったとしても真冬に雪が増える地域があるのです。
── 単純に「暖かくなると雪が減る」というわけではない、と。
そうですね。雪の量が全体的に減る本州でも、標高の高い北アルプスでは、年によっては雪が増えそうです。また、北陸の内陸や山沿いでは、全体的な雪は減るのに対して、厳冬期のドカ雪(一晩などの短い時間で一気に降る大雪)の頻度が増えると予測されます。

東北地方の山々は積雪が続き登山者の入山が少なくトレースを期待できないのが今年の雪山です。確かな装備と、ルートファイディング技術と体力が必要ですね。

スノーシューを履いて絶景が広がる雄国山山頂へ。と言いたいところだが、豪雪見舞われてラッセルを強いられる山行です。2025/1/14
水蒸気が増えたとしても、地上の気温が0℃を越えると、雪は雨に変わります。そのため、本州の日本海側の沿岸部では、冬の雨が増えると考えられます。暖かくなるからといって、晴れの日が増えるわけではありません。曇りや雨の天気が多くなるでしょう。

現に安達太良山では年末年始から連日、例年以上の降雪があります。2025/1/9
── 日本以外でも、世界的に雪の量は減るのでしょうか?
広い視点では減りますが、アラスカやシベリアなど、もとから気温がかなり低い場所では、1年を通した雪の量が増えるという予測があります。
雪の減少は気温上昇を加速させます。地球温暖化は、地球全体が一様に温まっていくわけではありません。もともと雪や氷が存在していた場所は、それが融けて無くなったときの気温上昇が激しくなります。そのため、南半球よりも陸が多い北半球のほうが顕著に気温が上昇すると予測されています。
── 私たち個人に、何かできることはあるんでしょうか?
省エネを意識して生活することはもちろん大事ですが、地球温暖化やその緩和策について、なるべく正しい知識を身につけていただいて、それを周りの人、とくに若い世代に伝えることが大切だと思います。
多くの人が正しい情報を発信をすることで、社会的な意識を大きく変えることができるかもしれません。次世代を担う誰かが、温室効果ガスを減らす新たな技術を開発したり、省エネを推進するビジネスを思いつくかもしれません。
私自身も時々、中高生や大学生向けに地球温暖化についてお話しする機会があります。質問に答えたり話をしたりすると、興味を持ってくれる方も多いです。「これまでの疑問が解決しました、ありがとう」と言っていただけることもあります。その方たちが10年後、50年後にどんな未来をつくるのか、非常に楽しみです。
川瀬 宏明(かわせ ひろあき)
1980年生まれ。気象庁気象研究所応用気象研究部主任研究官。理学博士。気象予報士。専門は気象学、気候学、雪氷学。2019年度、日本雪氷学会平田賞を受賞。著書に『異常気象と気候変動についてわかっていることいないこと』(共著、ベレ出版)、『地球温暖化で雪は減るのか増えるのか問題』(ベレ出版)
サストモは、未来に関心を持つすべての人へ、サステナビリティに関するニュースやアイデアを届けるプロジェクトです。メディア、ビジネス、テクノロジーなどを通じて、だれかの声を社会の力に変えていきます。
以上、記事はサストモ記事より抜粋しております。