なぜ磐梯山のまわりには、美しい景色や猪苗代湖、檜原湖、五色沼湖沼群などの湖や沼があるの?
2025年7月8日
初夏の平日、磐梯山ジオパーク裏磐梯エリアの景勝地を訪ねる。風光明媚で魅力的な自然をたのしみつつ、大地と人と共生の歴史を知り、広く世界に伝えていくことは、私たちのみならず、未来をになう子供たちのためにも、きわめて重要なことと言えましょう。

きょうは裏磐梯五色沼自然探勝路を毘沙門沼まで湖沼めぐりです。ここだけは涼風が爽やかで別天地のようです。片道約90分お付き合いください。

ここは国立公園の特別保護区に指定されている高原エリアです。つたうるし、最初に現れた柳沼は、透明な鏡のように綺麗でしろやなぎのようです。

ここ五色沼からは裏磐梯山を見上げると、磐梯火山の崩壊壁と銅沼(あかぬま)の風景です。磐梯山は今から137年前の1,888年に起きた水蒸気噴火によって、磐梯山北側にあった小磐梯という山が崩壊を起こし、その際生じた岩なだれによって、川がせき止められ桧原湖や大小300以上の美しい湖沼を生み出しました。標高1,100mにあるカルデラ湖あかぬまを水源とする、五色沼湖沼群は磐梯山ジオパーク人気の景勝地です。

1,888年の噴火で荒廃した国有地にアカマツを中心に杉や漆など植林をした遠藤現夢の碑がある。磐梯における観光の先駆けと言えるかもしれない。



るり沼、青沼、弁天沼は銅沼系湖沼と呼呼ばれている。湖水は多量のカルシウムと酸性イオンを含み、青く澄んだ美しい沼です。

これらの湖底にはウカミカマゴケやホソバスギゴケが繁茂し、るり沼では大きいもので直径10m,高さ5mにも及ぶこけのマットが湖底を埋め尽くしている。






弁天沼からは吾妻連峰が見渡せました。


丸まった形の不思議な葉っぱを見つけた。「オトシブミ」という虫が、卵をクヌギの葉っぱに産んで包んでゆりかごなんですよ。とても小さな虫だけど卵を守るために工夫しているんです。

モリアオガエルの卵かな

次々の現れる湖沼の色のコントラストの変化を感じながら歩いて来ました。最後の毘沙門沼は五色沼の中で、周囲四km、深さ13mの最大の沼でした。
磐梯山噴火で生まれた環境とそこで暮らす生き物たち!
磐梯山の北側には、明治の噴火によって流れ山地形た多くの湖沼が誕生しました。そこでは、地形や水位などの違いによって、湖沼や川などの「水辺」、湿原やヨシ原などの「湿地」、ヤナギやハンノキなどが茂る「茂った林」、」さらに流れ山にアカマツなどが根を下ろした「若い林」など、変化に富んだ植物の生育環境があります。噴火から百数十年という時間の流れの中で、植物群落の遷移を見ることができます。また、」噴火の影響をまぬがれたブナを中心とした「安定した森」、磐梯山南麓など古くから人間の活動でつくられた「農耕地」という環境もあります。こうした多様な環境には、それぞれに適した多様な植物が根付き、それらの植物を好む多種の野鳥・昆虫・魚類・両生類・ほ乳類などが暮らし、きわめて多くに種類の植物や動物が育成、生息する生態系が形成されています。磐梯山がもたらした大きなお宝のひとつでしょうか。
6月上旬から高山植物で彩られるベストシーズン‼︎ 東北を代表する花の名峰 森吉山と秋田駒ケ岳ツアー3日間でした。
2025年6月12日
2025/06/07〜09 森吉山&秋田駒ケ岳3日間ツアー 森吉山データ:歩行距離4、8km・累計標高差309m・所要時間3時間半(休憩含) 秋田駒ヶ岳データ:歩行距離10,5km・累計標高差888m・所要時間6時間(休憩含)
東北エリアの花の百名山と言ったら森吉山を真っ先に思い浮かぶ。森吉山は、秋田県東部に位置する約20km四方に及ぶ山が連なり、最高峰の向岳(1454m)からの大パノラマとたおやかな山容にはオオシラビソの森と、6月からは湿原一面に高山植物が咲き誇り登山者に親しまれいる山です。翌日は花の山としても知られているもう一つは秋田駒ヶ岳。主峰の男女岳をはじめとして男岳、女岳、小岳、横岳、焼岳など、幾つものピークがある秋田駒ヶ岳は国見温泉登山口から外輪山横尾根を登り主峰をめざします。大迫力の溶岩流を下りムーミン谷の愛称で親しまれている高山植物のあふれるスポットを回るベストルートをチョイス。今年は雪が多かったのでお花畑が気になりますね?

今回のツアーの拠点となった、岩手県雫石の山間にある秘湯秋田駒ヶ岳5合目登山口にある国見温泉♨️森山荘に泊まることも目的でもありました。ひなびた雰囲気が懐かしく感じる昔ながらの湯治湯です。3日間源泉掛け流しの温泉を楽しんでください。

エメラルドグリーンの露天風呂から新緑の山並みと英国が見渡せる光景は日常の疲れを癒してくれるでしょう。

湧水にお酒やビールを冷やして夕食の準備に入ります。

今晩の料理は前菜はカルパッチョ、メインディッシュはブイヤベース。今回のツアーで一番大変だったのはメニューを何にするかとか、食材の買い物だったようです。

ガイド自慢の手作りと言っていましたが、やはり専業主婦には太刀打ちできません。手際の良さには敬服いたします。私はひたすら呑む側になりました笑。ほんとにありがとう。

ブイヤベースは勿論ですが、ガーリックバターで焼いたパンも美味しかったです。

ビールから始まり、色ワイン、日本酒と初日の宴は延々と続きます。明日の登山は大丈夫でしょうか。

翌朝は晴れ模様です。朝食は森山荘の山菜づくしを頂いてから秋田県の森吉山に出発です。

森山荘から田沢湖を経て延々2時間かけて、森吉山阿仁スキー場に到着。ここからゴンドラに乗って、標高1,167mの山頂駅舎まで。約8合目から歩き始めることができます。体力に自信のない人でも楽しめる森吉山です。

阿仁ゴンドラを利用して、およそ20分の空中散歩を楽しむことがでます。花の百名山として知られる森吉山は、日本三大樹氷の山としても有名で、四季をそれぞれに訪れる人の絶えない山だそうです。

山頂駅舎にあるビジターセンター掲示板の情報では登山道には雪が残っているとのこと。心配された花は咲いているのだろうか?という間に、シラネアオイとの邂逅でーす。

そうなんです。今年は雪が多かったので通常より開花予定が遅れているのですが、今回の主役はシラネアオイのようですね。

千葉から、そして郡山から1日かけて来た甲斐がありましたね。



たおやかな登山道を進むと一変してオオシラビソ一帯には残雪がありました。ここはツボ足での大丈夫なので滑らないように小股で慎重に通過しましょう。

程なくして石森のピークに到着します。ちょっと天気が怪しくなってきました。しばらく展望が期待できません。





微かに森吉山山頂が見えて来ましたよ。






どうでしょうか。花の百名山と言われる所以に納得です。次々と花の共演が続きます。

スタートして約2時間で森吉山山頂です。ちょうどこの時間帯はガスっていて
鳥海山や岩手山などの展望は望めませんでした。


下山とともに少しずつ晴れ間が出て来たようです。


「ヒュウガミズキ」という花だそうです。皆さんに教えていただきました。

最高のロケーションです。山頂には登山者も見えています。山頂に行く時間がずれていたらと思いますが満足でしょうか。


ようやく最高の天気になりましたね。花の森吉山歩きを楽しんでいますか。




次から次へと現われるシラネアオイ群生地にうっとりしながら登山道を下りましょう。


次の主役となるニッコウキスゲもまだかまだかと待っていますね

振り返ると森吉山がまたおいでよと言っているような気がしました。今日1日お疲れ様でした。

帰り道に田沢湖のあの像を見に立ち寄りました。由来を聞いて一同そうなんだ。

森吉山から戻る途中で地元のスパーマーケい立寄り前菜を調達して森山荘に。温泉♨️後から2日目の宴に入る。これが最大の楽しみでもありますね。、頼んでおいた、朝採りの曲がり筍を焼いていただきました。それは其れは美味しいこと😑無いですね。

そして、夏野菜カレーライスもと登場です。全て作っていただきありがとうございます。

最後は露天風呂でまったりと今日の疲れを癒しましょう。

3日目、朝から陽射しも出て暖かい1日になりそです。きょうは標高1637mながら高山植物の宝庫として知られる秋田駒ヶ岳に国見温泉森山荘横から登ります。


急な階段をひと登りでぶな林に入っていきます。

初夏はイワカガミロードとなる道を登っていくと外輪山に辿り着けます。






外輪山横長尾根からは女岳の大迫力の溶岩流が見渡せました。ひと休みしてから横岳をめざして尾根歩きがはじまります。



高度を上げていくと田沢湖が見えて来ましたね。

そして最高峰の男女岳が現れます。先ずは横岳まで頑張りましょう。



眼下にはムーミン谷見えています。だいぶ雪渓がありそうですね。

スタートして2時間、お天気も良く快調なペースで横岳山頂に到着しました。

ヤマザクラからめざす秋田駒ヶ岳山頂が目の前に聳えています。

一旦、鞍部に下ると阿弥陀池避難小屋です。トイレも綺麗です。


一気に登って最高峰の男女岳に到着。男岳、馬の背、横岳はもちろん、岩手山や乳頭山、森吉山、田沢湖など大パノラマの展望が広がっていました。









阿弥陀池でのんびりと昼食休憩です。風もなくほんとに今日は登山日和になりました。



男岳を横目で見ながら、険しい谷を一気に下ります・雄節の影響で一帯が崩落しているようですので慎重に歩きましょう。

大雪のせいでしょうか。大規模に渡って岩なだれが起きていました。ムーミン谷のお花畑が残念ですが、自然の猛威には逆らえませんね。



ムーミン谷でお会いした皆さんと。ムーミンを持参で来られたんですね。

総じて今年は雪解けが遅く花の開花がこれからのようですが、それでも堪能することができた2日間でしたね。下山も順調でお昼には国見温泉に戻ることができました。

誰もいない湯船には湯の花が浮かんでいました。国見温泉♨️に入浴してさっぱりして帰りましょう。秋田遠征ツアー3日間おつかれさまでした。盛岡冷麺も美味しかったですね。
待ちに待った尾瀬シーズンの幕開けです!大江湿原は清らかな雪解けから一斉に咲く清楚で愛らしいミズバショウの季節でした。
2025年5月31日
2025/ 5/29 尾瀬沼ハイキングツアー データ:歩行距離7,1km・累計標高差333m・歩行タイム4,5時間(休憩含)
清楚で愛らしいイメージが人気の尾瀬を代表する花「水芭蕉」。深く積もった雪に閉ざされた長い厳しい冬。冷たい雪解け水に自然の厳しさを想い起こさせる尾瀬の早春に、清らかな雪解け水のほとりに慎ましく楚々と咲き始め、短い春を精一杯に楽しむかの様に一斉に花開き、大群生を魅せる。
標高の高い尾瀬では5月中旬から雪が解けはじめ遅い春を迎えます。檜枝岐村は尾瀬の玄関口。ハイキングの起点となる御池からのシャトルバスが運行開始する時期に水芭蕉の見ごろを迎えます。

おはようございます。待ちに待った尾瀬ツアーにご参加ありがとうございました。今年は残雪が多く御池から沼山峠までのシャトルバス運行が遅れたため、本日の催行となったわけです。

尾瀬探索のハイライトといえば、なんとといっても尾瀬ヶ原と福島県檜枝岐からの尾瀬沼を挙げなければならない。それには沼山峠を越えていきます。今年は雪がまだ残っていますね。滑らないようにゆっくり進みましょう。

小一時間後には尾瀬に到着しました。まだ草紅葉を思わせる景色が広がっていました。そんな中、水芭蕉の花点在しています。尾瀬沼は燧ヶ岳の運かや山崩れで只見川が堰とめられてできた沼です。群馬と福島の県境にあり、大江湿原をはじめ大小さまざまな湿原が点在し、それらを縫うように沼を一周する登山道が敷かれています。


雪解け水が流れる付近にはミズバショウの群生地が広がっています。

きょうはバレーボール繋がりのお友だちメンバーのご参加です。日頃の行いが良さそうで、小雨模様の予報は午後3時ごろからですよ。

ワタスゲの花をみつけました。白い綿毛状になる前は、淡黄色の花が咲くんです😃

木道を歩いていくと😀 まだ雪が残る燧ヶ岳がくっきりと目の前に迫って来るようです。4つのピークがありますがご存じでしょうか。正確には5つかな。右から、ミノブチ岳、まないたぐら、しばやすぐら、みいけだけ、赤ナグレ岳といずれの山も標高が2,210mから2,356mと東北で一番高い山になります。

そうこう言っているうちに、尾瀬沼が見えてきましたね。尾瀬沼には長蔵小屋やビジターセンタもあります。

ひとまず尾瀬沼湖畔を探索してみましょう。そんな時に、地元新聞社の取材を受けモデルになったように沢山の写真を撮って貰いました。明日の朝刊紙が楽しみですね。



ヤマザクラも咲いていますね。


尾瀬沼をバックに記念のお写真を撮りましょう。尾瀬が初めて来られた方には、大自然の中を歩くことも新鮮な空間だったでしょうか。

尾瀬沼と燧ヶ岳が望める絶景地を陣取って楽しい昼食の時間です。フルーツや漬物、お菓子まで次から次とご馳走になりました。ありがとうございます。

尾瀬沼水面ゆらぎの波模様がなんとも綺麗でした。

檜枝岐村出身の平野長蔵は、1915年この地に「長蔵小屋」を開き、その後の尾瀬の礎となりました。建替えをして現在も山小屋として営業しています。

休憩してから尾瀬ビジターセンターに寄り、尾瀬の自然や造形を学びましょう。尾瀬ではニホンシカが増えて自然環境にさまざまな影響を与えています。特に大江湿原では、ニッコウキスゲ等の植物の食害が起こっています。他にも、植物の根を掘り起こしたり、体についたダニや汚れなどを落とすため泥浴びをして「ヌタ場」ができて、乾燥が進み、土がむきだしになる「裸地化」がおきるそうです。湿原をニホンシカ守るために、侵入を防ぐため防鹿棚を設置したり捕獲したりと対策をとっていました。

遥かなる尾瀬の山旅はいかがでしたか。清楚なミズバショウに会うことができましたね。今度はニッコウキスゲが咲くころお待ちしております。


踏み抜きに気をつけて沼山峠を戻ります。

平日にも関わらず、遠方からのツアーの皆さんが尾瀬に訪れていましたね。雨にも遭わず楽しく1日を過ごすことができました。ご参加いただきありがとうございました。