2023年 この夏めざそう‼︎ あこがれの北アルプス5座を結ぶ岩稜の道へ
2023年8月11日
2023/ 8/6〜9 北アルプス南岳から大キレット〜前穂岳まで縦走! (データ:歩行距離32、7km、累計標高差2,747m)
3000m峰5座と国内屈指の岩稜ルートである大キレットを越える登山者憧れの縦走コースを歩くのは、ようやく一年越しに実現する。穂高を単体で登るだけでない登山の総合力が求められるが、厳しい岩稜を踏破し終えたときの達成感はひとしおだった。
穂高連峰は登山コースの選択肢が豊富であり、今回は長野県側の上高地の清流梓川から雄大な槍沢をたどり、大キレット縦走に出発点である南岳小屋をめざす。
夏の上高地は沢山の人々で賑わっている。梓川から見上げると穂高連峰が見渡せ、これから4日間は絶好のお天気になりそうです。
上高地から横尾山荘に向かう。途中、観光客や登山者が行き交う。テン場も彩りいっぱいですね。
明神を過ぎたころから、左手の前穂岳や明神岳が迫ってくるようだ。
今日は郡山からの移動と上高地から約10kmの横尾泊まりです。明日からの登山が楽しみです。
1日目: 郡山発6:00〜上高地バスターミナル13:00〜明神館〜徳沢〜横尾山荘泊(1620m)16:00 (歩行/約3時間・10km,累積標高差+120m)
夏型の天気予報は午後からは曇り空。とはいえ、朝食をしっかり食べてから横尾山荘出発。横尾で涸沢や蝶ヶ岳へ向かう登山者と別れ、いよいよ南岳や槍ヶ岳の稜線をめざす道となります。
槍沢渓流に沿って、なだらかな幅広い道を進んでいく。
歩きはじめはほぼ平坦な樹林帯の道で、右手よりワサビ沢をはじめとする流れが数本横切る。
立派な橋がかかる一ノ俣、ニノ俣を過ぎ、少し登り傾斜が出てきたら槍沢ロッジ間もなくです。
一昨年の表銀座縦走時に泊まったロッジです(^_^)ここまで90分。頭から水を被って休憩タイム。今日も暑くなりそうな陽気だね。
ザレた赤沢を抜けテン場を過ぎたら大曲で水俣乗越への道を分ける。ここから槍沢の明るいU字谷をたどり、南岳と槍ヶ岳との天狗分岐です。
振り返ると、U字谷の槍沢渓流が広がっていた。見上げると西岳やヒュッテ西岳も見つける。
天狗原分岐を右手に折れ南岳稜線をめざそう。緩やかなザレ場をトラバースして、逆さ槍が写ると云われる天狗池まで90分。
お花畑が広がっている。このルートを行き交う登山者は少ない。右手にヒュッテ大倉が見える。個人的には槍ヶ岳山荘を避けてヒュッテ大倉に泊まるのをお薦めする^ – ^
天狗池に到着するが、だいぶガスって待望の槍ヶ岳が映ることはない\(//∇//)\ 先客は天狗池をめざして来たと言う。
ここからが大変、ガレ場の急登が続きます。取り急ぎ、横尾尾根コルまで。一旦、休憩してから南岳稜線上をめざそう。クサリ場、梯子等と結構ハードな道のりだった。
ようやく天狗原稜線に到着。ここから南岳山頂まであと少し(^_^)
荒涼とした稜線を歩く。まだ昼過ぎなのか、誰一人とも会わず。
ほっとするひと時。夏の時期は高山植物に癒される。
ガイド仲間の大森さんと慣れないツーショットwww😆
南岳を少し下りたらガスった中から南岳小屋が現れる。今日もお疲れ様でした♪
こじんまりとした山小屋だった。時間も早かったせいか、穂高山荘から大キレットを越えて昼食を摂っている若者たちが若干名だけだった。この後、ツアー団体や結構な登山者でいっぱいになった。
近くの獅子鼻展望台まで足をのばして大キレット越しに北穂高岳の絶景(ガスってる)を楽しむ 2日目: 横尾山荘6:00〜槍沢ロッジ〜天狗平分岐〜天狗池〜横尾尾根のコル〜南岳(3033m)〜南岳小屋泊(2975m)14:00 (歩行/約10km、累計標高差+1400m)
郡山を出発してから3日目の早朝。待望の槍ヶ岳が朝日を浴びながら目の前に見える♪(v^_^)v 今日は先ずは大キレットを北穂高岳まで、そこから、難関といわれる涸沢岳までの岩稜歩きです。
朝焼けの雲海の上から常念岳から八ヶ岳、富士山まで望むことができた。大キレット縦走に向かう先行ツアー団体がヘッデンを付けて5時前から出発した。我々はゆっくりと朝食を摂って出発しましょう。
南岳小屋を出て、これから向かうコースを目に焼きつけ、いよいよ大キレットに大きく下り始める。スリップに注意して石屑の道を下る。
2段の長い梯子を下れば安定したキレット底の鞍部となる。
北穂高岳までの距離はたかだか3km、されど過酷な岩稜歩きが待っている。
ルートが岐阜側に付き、再び稜線に上がるとナイフリエッジの険しい岩場をたどり、長谷川ピークに立つ。長谷川ピークからが大キレットの核心部。つくづく強風雨でなくてよかった。
滝谷側に切れ落ちる岩場を鎖に頼りすぎないように3点支持で足元を確認しながら進み、ハシゴ状の手すりで岐阜側に下ってA沢のコルへ。
荷物の重い場合や強風時はバランスを崩さないよう慎重に。こんな感じで長谷川ピークから垂直に下ります。
ここが休憩ポイント☕️。
さらに長野側を大きく登り返して、飛騨泣きの岩場になる。
いきなり垂直のクサリ場で始まり、続く岩盤のトラバースには鎖やステップが設けられているが予断を許さない。
ちょっとひと息^ – ^ 雷鳥の出現に癒される。
山腹をトラバースし、「北ホあと200m」と書かれた岩を過ぎると最後の急登。
ここまで来れば一安心。落石に注意しながら登りきると北穂高小屋に到着。コースタイム3時間⏰。多分、団体ツアー登山者たちは5〜6時間を要するだろう。
大キレットと槍ヶ岳を一望できる北穂高小屋のテラスで縦走の余韻を楽しむ(^_^)レモン炭酸水(名称?)美味しい😋 残念ながら槍ヶ岳はガスって見えない\(//∇//)\
北穂高小屋からの絶景。前穂岳から奥穂高岳、眼下には涸沢カールが見えています。
30分ほど休憩後に、北穂から奥穂にたどる穂高主稜縦走路を穂高岳山荘に向かう。ここは小屋の裏にある北穂高岳北稜山頂です。
涸沢岳までは、奥壁バンドといわれ細い岩場のトラバースが続く難路です。大キレットより更にレベルの高い登山道です。
涸沢カール下山ルートとの分岐箇所。
出発前に北穂高岳南峰にも寄って行こう。ここも標高が一緒だった。
数回縦走しているだけに余裕の大森さんwww。それでも歳を考えて慎重に行動しましょう(^_^)
北穂高岳の花たちも🌸紹介しますね。
ヤセ尾根を大きく下り滝谷ドームは涸沢側に巻いて、飛騨側に入ってクサリ場を下る。主稜線を越えいったん涸沢側に入るが再び飛騨側のルンゼ状の岩場を下る。この先が奥壁バンドと呼ばれる難所。ここからが足元が切れ落ちているので流石に怖かった。結構長いトラバースだった。
それでも雷鳥に癒されながらの岩場の通過だった。
手が触れるくらいに寄ってくる雷鳥ははじめてだ(^_^)
鎖がかかるスラブを通り、鎖やハシゴが連続する本コースの核心部では写真を収めるゆとりが無かったようだ。D沢のコル、オダマキのコルを過ぎて涸沢岳の登りに入る。まだまだ鎖が連続する急登が待っていた。
ようやく涸沢岳に到着。このルートは約150分。個人的には大キレットより更にレベルが高く感じた。達成感というより安堵感が正直なところだ。最近、自分に言い聞かせているのは、登山は自然の厳しさをより一層感じながら臆病なほど慎重になりました。山では一歩踏み込めば大変ことになる。その一歩を踏み込んではならない。自分自身も「過去の体力は過去のもの」過去の経験を過信せず、体力やバランスの衰えを自覚しながら山行ツアー計画をたてようと思うこの頃です。
白出のコル、穂高岳山荘に予定通りに到着。テン場が以前より整備されている。
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奥穂高岳はツアーや個人山行で3回程登っているが、穂高岳山荘に泊まるのは初めてだったので楽しみでーす
😊
今夜のビール🍺は最高に美味しいかった😋ですね。
登山者が行き交う白出のコルは登山者で賑わっている。穂高岳山荘も満室のようだ。いったん寝床を整えてから日本酒を片手に読書タイム。「氷壁」小説井上靖が伝えたかったこととは?越える壁と絆の話。
郡山に戻ったら登山に関する小説もいいかな。お盆に読むことにしょう。
3日目: 南岳小屋6:00〜最低コル〜長谷川ピーク〜A沢コル〜飛騨泣き〜北穂高小屋(3106m)9:00〜涸沢岳〜穂高岳山荘泊(2883m)12:30 (歩行/約6km、累計標高差約+500-500)
おはようございます😃今日もお天気になりました。今日は奥穂高岳の登ってから吊り尾根を紀美子平へ。ここでデポして前穂高岳山頂をピストンして岳沢から上高地に下山します。
早朝の小屋前は北穂高岳や奥穂高岳に向かう登山者。涸沢カールに下りる登山者など混雑している。皆さん無事であるようにお祈りしてます。
岩稜山頂まで約50分。奥穂高岳をめざし、5時半に出発します。
途中、槍ヶ岳が見えたが一瞬で雲に隠れてしましました。
馬の背、ジャンダルム、弱層スラブなど、名だたる岩場が続く最難関の岩稜ルート。昨日は西穂山荘からジャンダルムを超えて来た登山者と山談義。若者って経験よりも勢いがあるのが小気味よい感じですね。
奥穂高岳山頂からのパノラマ展望は初めてかな ^ – ^ やっぱり朝登るのが正解のようですね。
奥穂高岳からは岩壁沿いの細い道や長いクサリ場がある吊り尾根を経て紀美子平分岐に進む。
途中、吊り尾根から見る岳沢から広がっている上高地が一望できる絶景が楽しめるコースです。
紀美子平分岐に到着。ここから前穂高岳まで約50分のピストン。残念ながらガスって展望は叶わないが達成感いっぱいだった。
紀美子平分岐から急傾斜の下りが待っている。道中、幾つものハシゴ場や岳沢パノラマ付近は浮き石も多いので最善の注意が必要だろう。
重太郎新道は、体力的に不安があれば登りには使いたくない。岳沢小屋まで一気に1,000m下るのだから。
ようやくお花畑は広がって来た。もうすぐ岳沢小屋だろうか。
岳沢小屋が見えてきた(^_^) 冷たいビールが飲みたい🍺気分。
ラッキーにも、小雨模様のときに岳沢小屋に到着。汁ものが無かったので、カップ麺とビール🍺を注文。ゆっくりと休憩してから上高地に戻ろう。
岳沢小屋からは石段がしっかり敷かれいる登山道だった。樹林帯を歩きが続く。
明神の散策路に合流。上高地まで観光客に交じって進む。上高地バスターミナル13時到着。最後の最後までスケジュール通りの行動だった。沢渡に戻って温泉♨️。最高のひととき、汗臭さから解放されて疲れも癒やされた。いつもながら山は楽しい。山の恵みに感謝。ほんとうに4日間ありがとう。
4日目: 穂高岳山荘5:30〜奥穂高岳(3190m)〜紀美子平〜前穂高岳(3090m)〜紀美子平〜岳沢小屋〜上高地バスターミナル13:30〜沢渡駐車場〜温泉入浴〜郡山20:00 (歩行7、5km、累計標高差+200-1650)
2023年 この夏めざそう、あこがれの日本百名山‼︎ 奥秩父の甲武信ヶ岳(こぶしがだけ)へ
2023年7月26日
2023/ 7/23〜24 千曲川源流を登る甲武信ヶ岳 *周回コース:毛木平→ナメ滝→甲武信ヶ岳→甲武信小屋(泊)→三宝山→武信白岩山→十文字小屋→毛木平 *データ:歩行距離16、9km・累計標高差1,615m
奥秩父の中央に位置し、千曲川の源流で中央分水嶺、さらに山梨(甲州)・埼玉(武州)・長野(信州)の県境を分ける要の山として知られる甲武信ヶ岳。山容が握り拳に似ているのが由来との説もあります。ちょうどシャクナゲが咲くころだったので、甲武信ヶ岳から埼玉県最高峰の三宝山、武信白岩山、大山、十文字峠まで楽しませてくれた。武信白岩山からは岩場が連続でバラエティに富んだ周回コースでした。山頂直下の甲武信小屋は昔風の山小屋らしい雰囲気の山小屋だった。
毛木平から苔むす千曲川源流を登るルートは屋久島を彷彿とさせる奥秩父の原生林のようでした。
まずはスタート地点の毛木平駐車場から登山道まで林道をおよそ15分歩きます。 登山道から苔むしの千曲川の源流に沿って90分ほど進むと、透き通る流れのナメ滝に到着。ちょうど前日から梅雨明けとなって暑さも感じない爽やかな山行となる。
お天気恵まれた木漏れ日のダケカンバ群生地をゆっくり進む。
ここから千曲川源流を登る比較的楽なルートを選択して行く。
まっすぐ伸びたカラマツの中をゆっくりと歩いていこう。
ナメ滝に到着🛬。ここから約2時間で甲武信岳山頂になります。
此処は日本一長い千曲川信濃川源流水源地です╰(*´︶`*)╯♡
冷たくて🧊美味しい沢水だ。此処から、最後の急勾配をひと頑張りしましょう。
ナメ滝を通過して、ゆっくりと高度を上げながらさらに進みます。沢沿いは涼しく、季節によって草花が多く楽しめますが、濡れた岩や木の根が滑りやすいので注意が必要です。千曲川水源地標周辺からさらに高度を上げ、30分ほどで国師ヶ岳との分岐点に到着。稜線を歩き進むと、甲武信ヶ岳の山頂が少しずつ近づいてきます。 最終部の岩場を登れば甲武信ヶ岳の山頂に到着、天気がよければ絶景のパノラマが迎えてくれるはず\(//∇//)\
ようやく稜線上分岐に到着する。このころから少しずつガスって期待の展望が\(//∇//)\。
それでも、シャクナゲに癒されながら山頂をめざす。
奥秩父一帯の標高2,000mあたりの主稜の山腹などでは、コメツガ、トウヒなどを加え、コメツガ、シラビソなどの亜高山性針葉樹林に被われている。森林では、林床の倒木や岩塊に苔類やシダ類が繁茂し深山の情景を高めており、アルプスとは違う景観を楽しみながら歩くことができました。
毛木平から4時間半、甲武信ヶ岳山頂に到着。待望の富士山から南アルプスの山々はガスの中。明朝に期待しよう。
山梨県側に15分ほど下ると、甲武信小屋で着く。時間は既に5時を過ぎている。夕食大丈夫かなwww。
こじんまりとした古風な山小屋だ。
やっぱりカレーライス🍛。ご飯多めにしてもらい、ビール🍺といも焼酎で山小屋ライフを楽しみながら山談義。
おはようございます😃 山小屋前からだとこんな感じでーす。
小屋前では朝食自炊する登山者が。質素な小屋の朝食に納得\(//∇//)\ 因みに、ご飯味噌汁、小皿に漬物と梅干し、焼き海苔のみ。救いはお代わり出来たことかなwww。
甲武信ヶ岳にちょっと登り返すと待望の富士山🗻。目的を達成したので、一旦、小屋に戻り巻道からを三宝山に向かおう🏔️
埼玉県最高峰の三宝山(2,484m) シャクナゲに囲まれた山頂です^_^ 此処も富士山が見渡せる絶景の岩があった🤭
こんな感じで見えていましたよ。
この一帯は岩場やクサリ場があったりと軽快な稜線歩きと思ったが、思ったより進まない。山小屋から十文字峠まで4時間かかると云う標識が頷けた。
大山からは八ヶ岳が見える。眼下には川上町の高原野菜畑が広がっている。今回は奥秩父の主稜にある、未踏の甲武信岳をゆっくりと登ることが出来た。次回は金峰山から瑞牆山、そして大菩薩嶺にも出かけて来ようと思う。