山上の広大な湿原に咲く花と展望を訪ねる〜南会津の田代山
2016年7月13日
田代山には豪雪地帯特有の山上湿原があり、夏には多くの高山植物に彩られ山上に楽園と化す。
郡山市から下郷町、田島町を経由して約3時間、ここ湯の花温泉郷から12kmの山道をビックホーンで登りきり猿倉登山口に着く。登山口から沢を渡って樹林帯の中の急登が続くが、湿気もなく木洩れ陽が眩しいが時よりの涼風が吹き抜けて快適な山歩きになった。
小田代の小湿原で一休みして南西にせり上がる頂稜に向かい、いっきに田代山頂上に駆け上がる。そこには日光連山の全容が目に飛び込んでくるようだ。湿原にはニッコウキスゲ、タテヤマリンドウ、ワタスゲの果穂などが広大な湿原に咲いていた。キンコウカの黄色い花はこれからだろうか?
山頂からの展望は抜群で、西に燧ケ岳、そこから北に会津駒ケ岳、三岩岳へ連なる山々が手に取るように見渡せる。
弘法沼の先に木賊温泉への分岐を見送りに右に進めば樹林帯の中にある弘法大師堂がある。数年前にできたトイレが登山者には優しい田代山である。その先の帝釈山に向かうところのベンチで、楽しいお昼タイムをゆっくりと一時間。下山は湿原周回をしながら約1時間半くらいで駐車場に到着しました。すべてはスケジュール通りの山行であった。帰り道は当然のごとく湯の花温泉弘法の湯に疲れを癒しての山旅となりました。
ロハスハイキング 南会津田代山ツアー(2016/7/12開催)
下郷町会津中街道から伝説の鏡沼と那須連峰の最高峰を訪ねる
2016年7月13日
三本槍岳という名からすれば、天を衝く岩山を想像するかもしれないが、山容は丸みをおびたどっしりとした姿をしている。福島と栃木の県境に位置し、会津藩、白河藩、大田原藩の三藩が、この山頂に3本の槍を立てて境界を確信したことが、山名の由来とされている。一等三角点のある山頂からは展望を遮るものがなく大パノラマが得られる。
今回のルートは下郷町から日暮ノ滝を見ながら大峠林道を交通規制のされている駐車場(標高1270m)まで車で登りここから山歩きスタートです。石畳の面影が残る道を進めば左手に分岐が現れカラマツを抜け沢すじのガレ場を行くと、三本槍岳が見えてきました。ほどなく笹原に出て緩く登れば鏡のようにブナやダケカンバを湖水に映している鏡沼に到着です。ここから滑りやすい急登をいっきに尾根に向かって登れば稜線上の分岐に出る。右に展望のよい尾根を辿ればハイマツが現れ、三本槍岳の頂上です。青空が広がりトンボが行き交う爽やかな風が心地よい久しぶりの晴天の登山日和となりました。
尾根から須田山(手前)と旭岳を振り返る
山頂からの展望は抜群の360度。西側には流石山、大倉山、三倉山へと続く稜線が大きく、かなたには日光連山、帝釈山地、会越国境の山々が連なる。北へは須立山、旭岳、大白森山、遠くに吾妻、飯豊連峰、そして南方には朝日岳、茶臼山の那須主峰群が迫るようです。
下山は大峠方面に向かうのだか、ここからの素晴らしい眺めが実にいい、裏那須と云われる3座の稜線上の大きなうねりが続いている。初夏は花の季節、ニッコウキスゲなどのお花畑が最盛期でした。今回ご参加された6名の皆さま、ロハスの山旅を堪能されましたでしょうか?ありがとうございました。
ロハスハイキング 那須三本槍岳ツアー(2016/7/10開催)