ポケット植物図鑑を片手に持って、安達太良山の花めぐり
2015年7月18日
薬師岳から仙女平分岐〜本山〜牛の背〜峰の辻〜くろがね小屋〜奥岳へ
安達太良山周辺の花の見ごろは残雪期5月下旬から初夏の7月中旬までがいいでしょうか。とりわけここ数年前からは木や花などの植物や親しむ楽しさを覚えてきたようなんです。
若い時の山登りは高山植物に興味を示すことなく黙々とのぼったものでした。でも年を経るにつれ、山歩きの途中でのアプローチの自然を楽しみ、ゆっくりゆっくりと観察しながら歩くことができるようになりましたね。山の花々の開花が一週間単位で変わってくるのが、ちょくちょく登るとよお〜く分かるようになりましたね。数日前の頂上付近ではコバイケイソウ、アカモノも咲いており、牛の背から峰の辻付近ではオノエランを初めて観ることができました。
(平成27年7月14日撮影)
山上の広大な湿原に咲く花と展望の田代山を訪ねる
2015年7月14日
福島県南会津に位置する田代山は豪雪地帯特有の山上湿原が広がり、6月から多くの高山植物が彩られ、山上の楽園と化す。鄙びた温泉の集落花ノ湯温泉から猿倉登山口までは林道を約30分位入る。同じ福島県から車で3時間かけてくる南会津の山々はほんとうに深い山だと実感する。数年前には頂上の弘法大師堂避難小屋に隣接してトイレもでき、約1時間半の変化に富んだ山旅が楽しめる田代山は、近年中高年ハイカーで賑わっているようですね。
樹林帯の沢を渡りながらひと登りすると美味しい水場があります。きょうは今年最高の猛暑日でしたが、冷たい伏流水を口にして、ここだけは涼風が吹き抜けてる別世界のようでした。しばらく登山道はオオシラビソやコメツガ、ヒノキなどの森林樹林帯を進む。時より見える眺望を楽しみながら、高度をかせぐと、最初の小さな小田代湿原に着く。
ヒメシャクナゲや大きく咲いたコバイケイソウが目に飛び込んできた。ここで一息ついて、再び急登が続いたが突然途切れ湿原が広がりを見せた。ようやく田代山の東端に立ったのです。雲一つない明るい山上風景に驚かされた。コバイケイソウ、ワタスゲの果穂、タテヤマリンドウなどが咲き競っているようでした。ここから見える残雪の会津駒ヶ岳は田代湿原の上に、ひときわ大きく広がっているようでした。花に囲まれた木道を進むと樹林帯に入り、ここが休憩する弘法大師堂である。日陰に陣取り、飲み頃のビールは最高ですね。朝用意した塩で揉んだキュウリが一段と美味しかった。
ここにはサラサドウダンが咲いており、小屋の裏ではオサバグサを観ることができた。
帰り道に花ノ湯温泉にある共同風呂温泉につかり疲れを癒して、一路郡山に向かう。今回の山行もお天気に恵まれ最高の一日となりましたよ。
(平成27年7月12日 アンダー2000MC7月例会)
初夏の奥岳、薬師岳~安達太良山へ
2015年7月7日
先日、私にとっては、もっとも身近な山安達太良山に登ってきた。
この時期の奥岳コースは久しぶりだっただけにいろんな発見があった。このコースは、標高1400mの
薬師岳までゴンドラが運んでくれる。そのために登る標高差は300mと、初心者や体力に自信のない方には
お薦めですね。
あらためて気づいたのは、6月下旬の薬師岳周辺はサラサドウダン、ナナカマドが咲き誇り
見ごろであり、咲いていたと思ったハクサンシャクナゲはまだつぼみが膨らだ状態であった。
もう今日あたりは咲いているだろうな。
しばらくは木道を進むが、ハイマツ、アカミノイヌツゲ等の樹林帯で視界が狭いが、足下にはマエヅルソウ、
ゴゼンタチバナの群落が見られる。しばらく登りが続くと、やがて見晴らしが良い仙女平分岐に着く。
前日からの雨模様から蒸し暑い山行にはちょうど良い休憩場所です。ここから更に登りが続くが、
目の高さの灌木帯で、ハクサンシャクナゲ、ベニサラサドウダン、ナナカマド等、イワカガミやアカモモも
見られた。
安達太良山頂上まで約2時間かけてゆっくりと遠くの山々や花を堪能しながら歩いてきました。
たまにはこんな山歩きも良いもんでしょうかね。
今回の山行は、亡き友を偲ぶ追悼登山であった。昔の山仲間との再開も、盟友新井さんに感謝でしょうか。