白装束に身を包んだ参拝者が今も訪ねる月山(日本百名山)であるが、同時に花の山でもあり、東北唯一の夏スキーの山でもありました。
2025/ 7/19 花の月山ツアー データ:歩行距離6,6km・累計標高差587m・歩行タイム5時間(月山リフトから姥ヶ岳を経ての周回コース
月山は山形県の中央に聳える標高1984mの火山で、日本百名山にも数えられる名峰です。山頂には月山神社が祀られ、山岳信仰としても有名です。湯殿山、羽黒山と共に出羽三山の1つとしても知られています。月山は標高2,000kmに満たない山ですが、日本海からの季節風をまともに受けるため3,000m以上の山でないと見られないような、たくさんの高山植物に出会えます。6月から7月に見られる、雪の傍らに咲く様子は雪田植生と呼ばれ、学術的にも大変貴重な現象と言われています。見どころスポットは、姥ケ岳山頂、そして、金姥、柴灯森、牛首、月山山頂にかけてのルートです。今回はお天気に恵まれて、姥ケ岳や山頂からは朝日連峰から蔵王連峰など東北を代表する山々が望むことができました。花の百名山と言われる月山に生息する130種以上の花が咲き誇る高山植物も楽しみです。

久方ぶりの夏の月山ツアーです。月山リフトを利用して標高1500mまで一気に森林限界まで達してします。それでも好天に恵まれて暑さが気になる山行になります。後方に見える姥ヶ岳では残雪の中でスキーヤーが楽しんでいるようです。

あこがれの朝日連峰が目の前に迫って来るようです。今季はだいぶ積雪があったのですが、連日の猛暑でゼブラ状の雪面も少なくなっているようですね。

リフトから姥ヶ岳山頂まで約30分の上列が続きます。やはり汗ばむ陽気になりました。

雪渓の登りが待っています。慎重に登りましょう。ここで下り坂の雪渓を思い浮かべると不安になる。たおやかな月山のイメージでアイゼン準備を皆さんにお知らせしなかったんです。まあ、午後からなら雪もザクザクなるだろうと短絡的な思考。

東北では最後までスキーができるので有名な月山です。なんか研修のような感じで滑っていました。

牛首への近道もあるが、まずは姥ヶ岳に登り、そこから木道をたどり、正面に見える月山を目指しましょう。この一帯は百花繚乱なエリアと展望が待っています。

ミヤマキンバイ、ビナザクラ、ニッコウキスゲ、トウゲブキ、青のツガザクラなどが目立ちます。

姥ヶ岳山頂からは、たおやかな月山の山並みが見渡せますね。

牛首分岐を過ぎると岩場の急勾配が続くが、チングルマやミヤマキンバイが疲れを癒してくれる。空を見上げると虹のような色彩が見える。彩雲といわれるようだ。

振り返ると姥ヶ岳までの歩いてきた稜線が美しい。山頂まであと僅か、頑張りましょう。

おつかれさまでした。予定通りの時間に月山山頂に到着しました。午後からは少しずつ雲がかかって鳥海山を望むことは出来ず残念でしたが、これで日本百名山一座達成しましたね。

岩場を慎重に下りてきたまではよかったのですが、牛首分岐からリフトまで向かう途中、かなりガスって来ましたね。

おわんのような雪渓下りがあります。思いのほか雪が固まっていたのは誤算でした。ツボ足で一歩一歩進んで来ましたが、目印の虎ロープで皆んなが掴まったせいか外れるというアクシデント。最後は滑り落ちる羽目になってしましました。アイゼン装備があればと悔いながら反省しています。皆さま、危険な思いをさせて申し訳ありませんでした。

アクシデントもありながら、皆さま無事に山行を楽しんでいただけました。振り返ると、あの雪渓通過されている登山者が見えています。他人事ではないと最後まで心配でしたね。

リフトを利用しての姥ヶ岳経由の月山ツアーでした。残雪と百花繚乱に咲く花を楽しめたようです。

温泉♨️に立ち寄ってから帰りましょう。スイカとトウモロコシは当たりでしたね。ご参加いただきありがとうございました。