待ちに待った尾瀬シーズンの幕開けです!大江湿原は清らかな雪解けから一斉に咲く清楚で愛らしいミズバショウの季節でした。
2025年5月31日
2025/ 5/29 尾瀬沼ハイキングツアー データ:歩行距離7,1km・累計標高差333m・歩行タイム4,5時間(休憩含)
清楚で愛らしいイメージが人気の尾瀬を代表する花「水芭蕉」。深く積もった雪に閉ざされた長い厳しい冬。冷たい雪解け水に自然の厳しさを想い起こさせる尾瀬の早春に、清らかな雪解け水のほとりに慎ましく楚々と咲き始め、短い春を精一杯に楽しむかの様に一斉に花開き、大群生を魅せる。
標高の高い尾瀬では5月中旬から雪が解けはじめ遅い春を迎えます。檜枝岐村は尾瀬の玄関口。ハイキングの起点となる御池からのシャトルバスが運行開始する時期に水芭蕉の見ごろを迎えます。

おはようございます。待ちに待った尾瀬ツアーにご参加ありがとうございました。今年は残雪が多く御池から沼山峠までのシャトルバス運行が遅れたため、本日の催行となったわけです。

尾瀬探索のハイライトといえば、なんとといっても尾瀬ヶ原と福島県檜枝岐からの尾瀬沼を挙げなければならない。それには沼山峠を越えていきます。今年は雪がまだ残っていますね。滑らないようにゆっくり進みましょう。

小一時間後には尾瀬に到着しました。まだ草紅葉を思わせる景色が広がっていました。そんな中、水芭蕉の花点在しています。尾瀬沼は燧ヶ岳の運かや山崩れで只見川が堰とめられてできた沼です。群馬と福島の県境にあり、大江湿原をはじめ大小さまざまな湿原が点在し、それらを縫うように沼を一周する登山道が敷かれています。


雪解け水が流れる付近にはミズバショウの群生地が広がっています。

きょうはバレーボール繋がりのお友だちメンバーのご参加です。日頃の行いが良さそうで、小雨模様の予報は午後3時ごろからですよ。

ワタスゲの花をみつけました。白い綿毛状になる前は、淡黄色の花が咲くんです😃

木道を歩いていくと😀 まだ雪が残る燧ヶ岳がくっきりと目の前に迫って来るようです。4つのピークがありますがご存じでしょうか。正確には5つかな。右から、ミノブチ岳、まないたぐら、しばやすぐら、みいけだけ、赤ナグレ岳といずれの山も標高が2,210mから2,356mと東北で一番高い山になります。

そうこう言っているうちに、尾瀬沼が見えてきましたね。尾瀬沼には長蔵小屋やビジターセンタもあります。

ひとまず尾瀬沼湖畔を探索してみましょう。そんな時に、地元新聞社の取材を受けモデルになったように沢山の写真を撮って貰いました。明日の朝刊紙が楽しみですね。



ヤマザクラも咲いていますね。


尾瀬沼をバックに記念のお写真を撮りましょう。尾瀬が初めて来られた方には、大自然の中を歩くことも新鮮な空間だったでしょうか。

尾瀬沼と燧ヶ岳が望める絶景地を陣取って楽しい昼食の時間です。フルーツや漬物、お菓子まで次から次とご馳走になりました。ありがとうございます。

尾瀬沼水面ゆらぎの波模様がなんとも綺麗でした。

檜枝岐村出身の平野長蔵は、1915年この地に「長蔵小屋」を開き、その後の尾瀬の礎となりました。建替えをして現在も山小屋として営業しています。

休憩してから尾瀬ビジターセンターに寄り、尾瀬の自然や造形を学びましょう。尾瀬ではニホンシカが増えて自然環境にさまざまな影響を与えています。特に大江湿原では、ニッコウキスゲ等の植物の食害が起こっています。他にも、植物の根を掘り起こしたり、体についたダニや汚れなどを落とすため泥浴びをして「ヌタ場」ができて、乾燥が進み、土がむきだしになる「裸地化」がおきるそうです。湿原をニホンシカ守るために、侵入を防ぐため防鹿棚を設置したり捕獲したりと対策をとっていました。

遥かなる尾瀬の山旅はいかがでしたか。清楚なミズバショウに会うことができましたね。今度はニッコウキスゲが咲くころお待ちしております。


踏み抜きに気をつけて沼山峠を戻ります。

平日にも関わらず、遠方からのツアーの皆さんが尾瀬に訪れていましたね。雨にも遭わず楽しく1日を過ごすことができました。ご参加いただきありがとうございました。
シャクナゲが咲くころ、千曲川源流をたどる二日間の山旅‼︎ 奥秩父の甲武信ケ岳を縦走して来ました。
2025年5月27日
2025/5/24~25 日本百名山甲武信ケ岳(2,475m)ツアー データ:歩行距離16、2km・累計標高差1,476m・累計歩行タイム12時間20分(休憩含)
日本一の長流、千曲川(信濃川)の最初の一滴を落とす山。日本の中央分水嶺にあって三県にまたがる奥深い山でもある甲武信ヶ岳は山名の響きの良さがいい。もちろん深田久弥が選定した日本百名山の一座です。
初日は、毛木平登山口を起点として八丁坂ノ頭まで急勾配が続き十文字小屋まで2時間半。シャクナゲの群生地がある山小屋では、ビール焼酎を飲みながら楽しい夕べとなりましたが\(//∇//)\ある事件が起こる笑。そして夜はどしゃ降りで眠れず一夜を過ごす。翌朝は幸運にも雨が上がって出発するが、突如として鎖場が現れて大山ピーク、武信白岩山、尻岩とアップダウンのある尾根道を延々と歩き続けました。朝方から風があったりガスったりと景色を見る余裕はなかったが、何とか雨にも遭わず長い道のりを歩き抜きようやく三宝山に着いた時の安堵感は今でも伝わって来ますね。甲武信ケ岳山頂からの富士山をはじめ、すべての日本アルプスと八ヶ岳が南北一直線に並ぶ大展望が見れたら感動することでしょう?それよりも山頂を極めたという達成感があるかもしれませんね。最大の魅力は苔むした沢床になる千曲川源流を下りナメ滝や新緑の自然林の美しい沢沿いを歩きが、山旅の疲れを癒してくれるでしょう。

佐久平駅で皆さまとと合流して奥秩父川上村毛木平まで約60km。今回は毛木平登山口から十文字峠へ行って甲武信ケ岳へと縦走し、千曲川源流を下る周回コースになります。

ゲートを抜けてしばらく行き、右に千曲川源流の道と分かれて十文字峠に進みます。


見上げるとアカヤシオが咲いている。谷筋にはシャクナゲも咲いているようだ。

この一帯は鬱蒼としており倒木も多いですね。今日は予想に反してお天気持ちそうで安心しました。

紅葉樹のブナやミズナラ林の倒木にはかならず苔が生えていますね。苔が好きな環境って大体木漏れ日が当たるような場所らしいです。全く暗くても駄目だし、直射日光がガンガン当たってもよくない。それから、苔は自分の体に水分を蓄え、それが蒸発するので林の中の湿度を保ち他の生き物に適度な潤いを与えます。この一帯の山々は苔むしが生息する環境なのでしょう。

そんな自然の営みないど考えながら急斜面を登っていくと十文字峠に到着です。この付近には待望のシャクナゲが群生していました。


今夜の泊まる山小屋でーす。峠に佇む丸太造りの十文字小屋は郷愁を覚えるような昔ながらの雰囲気を感じさせてくれますね。

昨夜の土砂降りには参りましたね。平屋建ての3段ベットの一番上だったので雨音で眠れませんでしたが、低気圧が夜の間に通過したようです。おかげさまで雨も上がりました。さあ、先ずは三宝山までの尾根歩きが始まりますよ。きょうも山歩きを楽しみましょう。



大山までは鬱蒼とした樹林帯の登りが待っていました。風もあるし肌寒かったりとレイヤリングをこまめにして疲れないように工夫しましょう。

そしてそしてクサリ場が現れました。ここを登らなければ先にはいけない難所でもあります。基本は三点支持ですよ。

そんな時に見つけたシャクナゲの花。気分を変えてロングトレイルに挑戦です。

大山の岩頭に立つと幻想的な展望が広がる。雲海に浮かんだ山並みが幾重にも見える、なんという光景だろか。低気圧が通過したといっても山の天気は変わりやすのが常だ。





三宝山までは幾度もピークを乗り越えてのアップダウンが続き距離も長く感じるだろう。ここは正念場なのであと一息頑張りましょう。


そんな苦しい時間帯に見つけた可憐な花「バイカオウレン」が群生していた。参加者が検索して教えてもらいました。植物学者まきの富太郎が愛した花だそうです。心も体も癒されましたね。

山小屋をスタートから4時間を経てようやく三宝山に到着しました。本当にお疲れさまでした。山頂一帯はシャクナゲの群生地です。ここで休憩して昼食にしましょう。

大休憩後にストレッチをしてから甲武信ヶ岳に向けて出発です。一旦下ってから急登があるが30分くらいで山頂だろう。最後の急登を力を振り絞って頑張りましょう。峰に立つことで皆さんの苦労が喜びと言いしれない達成感となるでしょう。

憧れの日本百名山甲武信ヶ岳にようやく辿り着きました。ほんとうによく頑張りましたね。皆様をお連れできて私もガイド冥利に尽きます。



霞んでいて富士山や八ヶ岳は見えませんでしたが、清々しい気分でしょう。眼下には川上村の高原野菜レタス畑のハウスが望めました。

悪天候と云われた週末の2日間でしたが、結果的には素晴らしい登山日和だったと思います。途中お会いした大勢の登山者も心持ち笑顔だったようですね。

一気に急斜面を下り千曲川源流を辿りながら毛木平に戻ります。千曲川-信濃川水源地標がありました。水源の水流はわずかだが、ここから約370kmを旅して日本海の注ぐ大河となるだろう。

千曲川源流のお水は冷たくて美味しいですね。



日陰の沢筋では残雪が凍結していました。

本流の沢ベリに下ると、このコース唯一の滝であるナメ滝に至ります。

ここまで来ればあと90分くらいで登山口でしょう。ようやく気持ちのゆとりが出てきましたね。


千曲川の流れの勢いがあり、この付近の苔むしも広がっています。

切り立った岸壁にはアカヤシオが綺麗に咲いていました。もう少しで山旅が終わります。
東西に連なる奥秩父の中ほどに位置する甲武信ケ岳は変化に富んだ歩きがいのあるコースでしたね。データ以上に厳しい山行だっかと思いますが、この経験は他の山で活かされるしょう。
たおやかな雪原を越えて残雪期の3000m峰へ!北アルプス乗鞍岳にチャレンジする。
2025年5月15日
2025/10〜11 乗鞍岳(位ケ原山荘)ツアー データ:歩行距離4km・累計標高差388m・歩行タイム3時間35分
乗鞍岳(のりくらだけ)は岐阜県と長野県の県境にあり、日本百名山にも選定されている人気の山です。北アルプスの最南部にあり、剣ヶ峰(3,026m)を最高峰に23の峰と7つの平原があり、四季を通して美しい景観を楽しむことができます。今回は4月下旬から乗鞍スカイライン春山バスが運行開始に合わせて、標高2,350mの位ケ原山荘に宿泊。翌朝ここから山頂をめざすツアーです。さて明朝からお天気は改善されるのでしょうか?

おはようございます。郡山から7時間、松本駅から1時間と遥々やって来た乗鞍高原観光センターです。この一帯は乗鞍高原の観光資源により活性化されているエリアです。これから春山バスで最終地である位ケ原山荘に向かいます。下山者に聞くと今日は暴風雨で全く滑れず、位ケ原山荘から樹林帯を下りて来ただけだったと残念がっていました。

最終バスにて位ケ原山荘に午後2時40分到着。目の前には雪に覆われた乗鞍高原一帯の山々を望むことが出来ました。それにしても風が強いのが心配でしょうか。

今夜の山小屋は、標高2,350mにある位ケ原山荘になります。バス停の前にあるのでアクセスももよく、明日はここから冬ルートを登る予定です。

夕食6時までたっぷり時間がありますので、しばらくは山談義で盛りあがりましょう。リピーター参加者が多いので最初から和気藹々とした雰囲気に、たぶんツアーには見えないでしょうね^_^

再会を楽しんでいるようです^_^ こたつに入ってまったりと非日常の世界に。生ビール🍺も進みますね。

横浜から来られたお友達同士のお二人様。いつも楽しそうな笑顔が素敵ですよ。

陽が沈むころ南が幻想的なっています。何しろ山荘は2,350mに位置していますので笑。

残雪期の雪崩れや踏み抜き箇所など、地形図から確認して出発します。山頂までは雪の覆われたいるので、登り易い冬ルートのルートファイデングが試されます。

翌朝5時に朝食を頂いてから、冬装備を整えて6時出発です。午後中の登山指数Cと決してお勧めできる山歩きではありません\(//∇//)\ それでも行けるところまで行きましょう。

車道から樹林帯に入って進みます。多少の吹雪いていて先が不鮮明でナビを確認しながら一歩一歩進みましょう。

この一帯の灌木地は霧氷の状態です。5月とはいっても悪天候の場合は冬山と変わりませんね。但し、唯一気温が氷点下ではないと云うことで助かります。

時より鳥を見かけたりすると癒されて疲れも安らぎますね。

谷筋から尾根すじに向かうためのトラバースには気を遣います。慎重に行動しましょう。それでもアイゼンが効いてくれるので安心でしょうか。

出発してから2時間弱、急勾配に雪原を登り続ける。目標が見えると元気が出るのだが、視界がないと心が折れてしまう。ここから山頂まで標高差350m。視界が広がり悪天候の改善されるかは誰もが分かるわけない。あくまで天気予報なので。引き返すタイミングも思案のしどころのようです。

そんな時、光明が見えた\\\\٩( ‘ω’ )و ////一瞬だが展望が開けたのです。目の前に雪を覆う乗鞍岳山頂が見えました。稜線上にくっきりと浮かんでいる。参加者一同、歓喜の声😀。ほんとうに嬉しいかったです。諦めかけていた展望が開けたことに感激しました。


それも一瞬でしたが太陽が眩しく感じましたね。たぶん予報どおりお天気が改善されるようですが、参加者に体調も心配なので、ここで引き返すことにいたします。次回は好天の機会にぜひチャレンジしましょう。

乗鞍岳山頂をバックにしてポーズをとりましょう。

お疲れさまでした♪ 次回にチャレンジしましょうね。

山頂まで行けないからって駄々こねないでください。ごめん🙏なさいね。

それでは、乗鞍岳山頂制覇ならずとも頑張りました(^_^)ポーズでよろしくお願いします。

下山ルートも結構ガスっていてルートファイデングが必要ですね。


少しずつですが、青空が見えて来ました。あと3時間くらい前に回復したらと悔やまれますが、大自然が相手ですから逆らうことは出来ません。安全性と安心して登れることが第一です^_^

9時過ぎてから一気に青空が広がって来ました。霙混じりで登ったルートが見えています。ガスってなければルートも色々と選択できて体力消耗しなかったんですね。

こんな余裕もあります。ここから登り返しましょうかと冗談も出始めました笑。



お疲れさまでした(^_^)
位ケ原山荘まであと僅かと下りはあっという間でしたー

データだけだとハイキングコースになりますが、強風の中で視界がない雪原歩きは冬山と同じです。慣れない方には不安と体力消耗が激しい山行だったかも知れませんね。

春バスも到着してこれから山頂をめざす登山者やバックカントリーの皆さんで賑やかな位ケ原山荘前バス停です。ご参加ありがとうございました。