出逢いを楽しむ、奥会津の山旅 燧ヶ岳(2356m)
奥会津には、東北一の標高を誇る尾瀬の燧ヶ岳を最高峰とし、1000mに満たない里山まで無数ある。今回はガイドの下見を兼ねながらの5年ぶりの燧ヶ岳登山です。
通りすがりでお会いした3人のご婦人方は山梨からおいでになった由、なんと嬉しいことですね。又、福岡から来れれた男性6人組の皆さまも、テレビで見て魅了されたようです。明日は会津駒ケ岳に行かれるようですね。震災後、ようやく県外の登山者の方が徐々に増えているようです。
10時半に御池駐車場から出発してコメツガやオオシラビソの樹林帯の中を登り始める。岩場の足元が滑りやすい登山道をひたすら歩き続けると、遠くに燧ヶ岳が見えてきた。最初の湿原池、広沢田代湿原が現れる。ワタスゲや黄色いキンコウカが一面に覆われている。やっぱり来て良かったと思いながら汗を拭い一息をつく。再び湿原に敷かれた荒れ果てた森の中の木道を進むと熊沢田代湿原池である。ここでも山上湿原の様々な美しさを見せてくれる。湿原の向こうには燧ヶ岳の山頂が大きく望まれる。ここまで約1時間40分の道程、標高1980m。
ここからも足場の悪い登りが続き雪渓も現れるが難なく通り過ぎてからガレ場をトラバースして、ハエマツ帯に出れば間もなくミノブチ岳頂上です。ここからは会津の山々はもちろん、那須や奥日光、平ヶ岳も含めて越後の高山、深山が一望の下にある。待つこと40分。ようやく360度の大パノラマの全貌が明らかになった。もちろん眼下には広大な湿原池、尾瀬ヶ原や尾瀬沼が見えて疲れを癒してくれた。
帰り道は、檜枝岐の燧の湯で疲れを癒すのが定番なのです。南郷町の直産地で美味しいトマトを家人のお土産にしましょうか(笑)
(1015/7/29撮影)