登山を愛する皆さまに‼️ 是非おすすめしたい一冊でーす。
2022年6月30日
「IT時代の山岳遭難」安全登山のための最新テクノロジー 著者/日本山岳協会所属 木元康晴さん
山と溪谷誌上でも活躍する現役登山ガイドが遭難に対する思考をアップデート。
「便利さ」「楽しさ」を拡大するために発達するテクノロジー。
しかしながら、そのテクノロジーに頼り、依存しすぎることが原因で遭難したり、遭難の一歩手前まで追い込まれる登山者が増えている。
そこで本書では、現役登山ガイドとして活動し、山と溪谷誌でも執筆を続ける著者が急速に発達するテクノロジーと登山を俯瞰して、登山者がどのようにテクノロジーと向かい合い、活用するのが最適かを解説する。
・目次
<第1章>テクノロジーの発達により、新しい遭難が増えている
独学で登山を続けることは可能か/検索エンジンの落とし穴/実例から考える・ウェブの情報が登山者に与えた悪影響/
度の過ぎた承認欲求の先に待つもの/道迷いを防ぐはずのGPSを持って道に迷う
<第2章>登山者の行動をサポートするために進化するテクノロジー
速やかな情報伝達をめざす試み/コミュニケーションの幅を広げたSNS/道迷いを防ぐGPSアプリ/登山者向け主要5大サービス 「ヤマケイオンライン」「ヤマレコ」「YAMAP」「Geographica」「スーパー地形」
<第3章>遭難者を救うために進化するテクノロジー
登山届の電子化がもたらした福音/加入者急増中のココヘリを支えるもの/
遭難者捜索のスペシャリスト集団LISSが駆使するテクノロジーとは
<第4章>登山者とテクノロジー
リテラシーの高め方/これから期待したいウェアラブル/共存していくテクノロジーと登山。
お近くの書店にてお求めください。定価/880円(税込)
初夏限定に咲くヒメサユリや広大なお花畑と残雪に囲まれた東北の名峰 飯豊連峰に感動する‼️
2022年6月28日
2022/ 6/25〜26 川入登山口から飯豊本山へ(歩行距離22、4km、累計標高差2,296m、所要時間14時間(休憩含む))
飯豊連峰の主峰の飯豊山は、通称本山と呼ばれている信仰の山である。我々が飯豊に登ろうとすると、交通利便性を考え、どうしても福島県側の喜多方川入口や西会津弥平四郎口、又は大日杉小屋から、本山、最高峰大日岳をめざす。時には御西小屋泊して梅花皮岳、北股岳、門内岳から飯豊山荘までの縦走路もいいだろう。飯豊連峰と云ったら7月初旬から山小屋の営業開始に合わせて登山者が登りはじめる。それまでは、幾度かの雪渓がありアイゼンやピッケルが必要となるのでリスクが高くなる。その反面、圧倒されるスケールのお花畑と残雪の覆われた大日岳に魅了された。
先ずは、この時期しか見ることが出来ないお花畑と残雪の飯豊連峰です。
思い立ったら吉日と云うが、吾妻連峰縦走ツアーが中止だったので、久しぶりに山の盟友と飯豊本山に登る。
御沢野営場から三国小屋まで約7、5km、標高差1150m。中十五里まで1、5km。ビールや食料をドッサリ詰めたザックは18kg。夏場の縦走ガイドに向けての鍛錬でもある山行だ。
笹平を過ぎた辺りから地蔵山が見えてきた。それにしても暑い、虫も多いし、ザックが重い\(//∇//)\
地蔵山を西に巻いて唯一の水場「峰秀水」に到着。冷たい水が兎に角おいしかった。
こんなに大きなギンリョウソウは珍しい^_^
地蔵山から望む剣ヶ峰と三国岳
ここから難関と云われる剣ヶ峰。クサリ場のある岩稜が三国小屋直下まで続く。
この辺りからヒメサユリの花が咲いている。7月中旬以降には見れないんです。
次ぐから次と登山道を埋め尽くすヒメサユリです。
剣ヶ峰の独標が倒れている。岩稜の細尾根をもう少し渡れば、今夜の宿に到着だ。老体に鞭打ってもうちょっとだけ頑張ろう。
何とか予定どおり14時前に三国小屋に到着。新潟方面から雨雲が…。あした天気になーれ ‼︎ さぁ、冷え冷えビール、それも6本、いも焼酎がたっぷり飲めるぞ^_^ 今夜は焼き肉だ。
三国小屋はもちろん私らだけの貸し切りでーす。2階陣取り酒を交わしながら山談義がスタートしました。水のように飲み干すビールは格別🍺です。
今回の酒のつまみは焼き肉シリーズです。玉ねぎとズッキーニを加えると一層美味しい。
時より雨が降る音がしたが朝までぐっすり眠れました。朝食を済ませて、朝7時三国小屋を切合小屋に向けて出発です。強風が気になるが、心もアタックザックも軽い。今日は本山ピストンしてから下山します。長丁場になるが飯豊連峰を楽しもう。
このルートってザレ場があったり梯子があったりと安心出来ない登山道が種蒔山まで続いている。
カタツムリを踏まなくてよかったです^_^
シラネアオイも至るところで会えました。
振り返ると、ヒメサユリと三国岳の稜線がきれいに見えていました。
種蒔山山頂でようやく雪渓が、この先、切合小屋までの下りの雪渓はどんな状況だろうか?
雪渓の急勾配を下りず、藪漕ぎをして夏道の出て切合小屋に8時15分に到着。
草履塚まで雪渓が続く。ガスっていて辺りが見えず再び藪漕ぎをして夏道に合流。疲れますね。
ショウジバカマの群生地現れる(^_^)
強風とガスっていて登りは展望が期待できないが、時より大日岳方面を望むことが出来た^_^
お秘所を過ぎ、御前坂を登り切ると飯豊本山小屋。
最後の急勾配を登ったら飯豊本山小屋になります。
飯豊本山9時20分到着。残念ながらガスっていて展望ゼロ。早々に撤退して本山小屋で一休み。その後、下山時に、小屋管理人の金子さんと会ことが出来た。まったくの偶然でした(^O^)
山頂直下にはチングルマが群生しています。
本山小屋9時40分。快調に歩いてきた。11時過ぎまで切合小屋に戻ろう。
強風で雲の切れ目から絶景が見え隠れしています。
やった!草履塚の方まで見えはじめました(^o^)/
遥か先には磐梯山の望むことができました。
6月の飯豊連峰はアイゼン、場合によってはピッケルも必須でしょう。
珍しいクロユリの花
切合小屋に着いたころは風も止んで蒸し暑くなる。お昼過ぎには三国小屋まで戻れそうだ。順調(^o^)/
相棒大森さんのカッコいい後ろ姿。
歩いてきた雪渓を振り返りながら種蒔山までに最後の急勾配の雪渓を滑りながら軽アイゼンで登る。
登り返すと三国小屋に戻ります。小屋で一休みしてから65ℓのザックを背負って下ります。
剣ヶ峰を無事過ぎたら地蔵山まで快調に飛ばします。
峰秀水で冷たい水をたっぷり蓄えて一気に下山です。今年もおかげさまで何とか飯豊本山に登れました。今年はプライベートガイド含めて2回飯豊連峰に登る予定です。下山後は飯豊の湯で飢えと疲れを癒やして帰路に着きました。
梅雨入りで心配された 花の百名山 帝釈山&田代山は、お天気に恵まれて魅力満載の山行ツアーとなりました。
2022年6月20日
2022/6/19 南会津帝釈山(2060m)・田代山(1971m)ツアー (データ:歩行距離7、4km、累計標高差655m、所要時間5、5時間)
田代山は帝釈山脈を代表する南会津の名峰で、山頂には広大な湿原と池塘があり、豪雪地帯特有の高層湿原です。雪が消えると山上湿原には多くの高山植物が咲き乱れる。また、帝釈山はちょうどオサバグサの群生に会うことができます。さえぎるもののない山頂からは、燧ヶ岳、会津駒ヶ岳から那須連峰までの眺望が楽しめます。6月中旬の広大な湿原には、チングルマ、イワカガミ、ワタスゲ、タテヤマリンドウ、ヒメシャクナゲ、コバイケイソウ、ニッコウキスゲなどが咲き始めていました。
いつ来ても檜枝岐村は遠いんです。そこから悪路を30分走ったら、帝釈山登山口馬坂峠に到着。なんと標高1790mに位置してるので山頂まで約250mの標高差を1時間の好立地なのです。
登山口からオサバ草が咲く群落を通り抜けながら登って行きます。
東京からのハイキングツアーの皆さまもおり賑やかな山行となりました。
山頂直下にはヤマザクラも咲いてます(^_^)
登山口から約1時間で帝釈山山頂に到着しました。高度感ある山頂からは360度パノラマの世界でしょうか。
雪渓が残る会津駒ヶ岳や平ヶ岳が目の前に現れた^_^
東側には日光連山も見えてきました。
休憩後、ここから約2km先の田代山まで緩やかな登山道を一旦コルに下ってから登り返すコースを進む。但し、岩場に注意して下りましょう。途中、シャクナゲが咲いていました。
この辺りがオサバ草が咲き誇りだろうか。足を止めシャッター音が鳴り響く。
鞍部(コル)では残雪で足場が悪い。でもあと僅か急坂を超えると弘法大師堂に出る。そこから木道が整備されており、間もなく田代山湿原へ到着します。
田代山高層湿原に咲く花々が今年も待っていました( ´ ▽ ` )ノ
タテヤマリンドウ、ヒメシャクナゲも
広大な湿原にはチングルマが咲き誇っておりました。
ここは山上の楽園。ゆっくりと観察しましょう。
残雪の会津の峰々を背景に、山上にある高層湿原帯に池塘が点在している。
可憐なヒメシャクナゲがかわいい💕
イワカガミも
素晴らしい絶景に満足度100%の皆さま。プリンのような田代山まで来てよかったですね。
この画像もインスタ映えしませんか 笑。
小1時間ほど湿原を堪能してから、弘法大師堂前で昼食タイムです。こんなに賑わっていました。
お花を見ながらピストンで帝釈山まで戻ります。
先ほど燧ヶ岳を撮って無かったので。そういえば暫く登ってないと一人呟くワレでした 笑。先ずは。本日のツアーにご参加頂きありがとうございました。お礼申し上げます。
今年初の南会津檜枝岐温泉から出発するツアーでした。尾瀬の玄関口でもある檜枝岐村からは、日本百名山燧ケ岳、会津駒ヶ岳、平ヶ岳、至仏山、帝釈山、台倉高山、そして田代山トレッキングが楽しめる。私ごとですが、毎年訪れたい山域でもある。来期のロハスハイキングツアーは、御池登山口から大杉岳経て富士見林道から会津駒ヶ岳、中門岳を繋ぐ尾根歩きも新鮮で楽しんで貰えるかなと思っています。