ホーム
ツアーガイド一覧
注目のツアープラン
思い出のツアーギャラリー
個人ガイド(ガイドのお申込み)
つれづれなる日々
お問合せは、TEL.090-2277-8422
メールでお問合せ
line@

◆◆◆ リンク ◆◆◆

Facebook

雄国山から望める冬の裏磐梯!5年ぶりに山頂から360度パノラマを堪能して来ました。

2022/ 2/12  雄子沢登山口から雄国山への冬ルート周回コース

雄国山と云ってもピントこない方もいるかと思いますが。ニッコウキスゲの大群落が見れる裏磐梯の雄国沼と言ったら福島県の方でしたら分かるかと思います。雄国沼は猫魔ヶ岳の噴火によってできたカルデラ湖で、その周囲を囲むように広がる雄国湿原は国特別天然記念物に指定されています。その外輪山には、雄国山、古城ヶ峰、厩岳山(まやだけさん)猫魔ヶ岳などが連なっています。冬のコースは雄子沢駐車場(冬はせいぜい20台の駐車スペース)からのピストンが一般的なコースですが、猫魔ヶ岳スキー場のリフトトップからのコースや、ラピスパ裏磐梯からのコースもあります。今回はYAMAPで知った冬ルート、雄国山山頂から尾根伝いに桧原湖方向に向かい。最後は右の折れて一気に急勾配を雄子沢登山口に下るコースを初めて歩きました。磐梯山から桧原湖と展望が広がりワクワクの山行となりました。

郡山から裏磐梯まで約90分、セブンでおにぎりを購入して雄子沢駐車場に来ましたが、駐車スペースが\(//∇//)\ 何とか端っこに駐車して出発する。

週末だったので雄子沢コースには沢山のトレース、思ったより雪も少なく楽々の山歩きとなる。冬コース用の目印も付いているじゃないか^_^

登山口からゆるやかなブナ林を登る。日差しも期待できそうな感じです。

沢すじをまわり込んで灌木林に出るとやがて山頂への分岐点。

トレースされた雪道を登っていくと、雄国沼の絶景が広がっていく。この光景を見たかった。猫魔ヶ岳から猫石も見えて来た。

あっという間に雄国山山頂直下、後は雲がぬけてくれ(^O^)

稜線で出ると一気に視界が広がる。なんて神秘的な雄国沼湿原なんだろうか\(^^)/ 冬の雄国山には今まで2度ほど登頂したが、初めて見る光景にしばらく感動する私でした。

絶景を求めて、西側の山にピークハントする登山者もおります。

少しずつ雲が抜けて西の展望が開けて来ました。ジャストタイミングでーす 笑。

トレースがあったので2時間かからず、展望台が設けられた雄国山山頂に到着しました。

ここで休憩、ホッカイロを入れたお弁当袋から取り出したおにぎりが温かくて美味しい。きょうは風もなく絶好の一日になりそうです。

雲がかかっていた磐梯山も神々しく望むことが出来ました。

ここから、稜線上を檜原湖に向かって雄子沢登山口に下山します。まったく初めてのルートですが、絶景を楽しみながら漫遊散歩といきましょうか。

青空に雪に覆われた樹林帯。なんと綺麗なんでしょうか。

尾根伝いに下りて、一旦鞍部から登り返して下ると云うコースでしたが、快適な雪山歩きです。

途中にカモシカの足跡がありました\(//∇//)\

雪を覆う神々しい磐梯山もアップで撮影しました。

今回の冬のルートですが、YAMAPからジオグラフィカに入れて参考にいたしました。ありがとうございます。

お疲れさまでした(^_^) お天気に恵まれた雄国山の周回コース(約7、5km、標高差450m)でした。この醍醐味を体感して頂きたいと思っております。ぜひ来年はツアー企画致しますので、よろしくお願いします。

 

 

先月末の西吾妻山遭難事故がなぜ起きたのか? 皆さんと一緒に考えてみましょう。

米沢市の西吾妻山で遭難 仙台市の53歳男性 2日ぶりに無事発見。

おとといの1月30日に、同行者女性と米沢市の西吾妻山に入り行方が分からなくなっていた仙台市の男性が1日午後、発見されました。意識があり、命に別条はないという。

無事発見されたのは、仙台市の会社員、Nさん53歳。警察によりますと、Nさんは1月30日の午前9時ごろ、米沢市の天元台スキー場からリフトを使って西吾妻山に登山に入った。その後、2人は山頂付近で別行動をとり、同行した女性が先に下山しましたが、30日夕方になってもNさんが戻らないので警察に通報したということです。携帯を持っていたが繋がらない状態です。警察や消防などによる捜索2日目の1日午後1時45分、宮城県警ヘリ「まつしま」が福島との県境付近の斜面を下っているNさんを発見。Nさんはヘリで救助され、手足や顔などに凍傷が見られたが命に別条はないという。Nさんはチョコレートなどの軽食しか持っておらず、宿泊道具も持っていなかった。 (さくらんぼテレビ)

吾妻連峰は好天だったらビッグモンスターができる最高のロケーションです。

下記は、山岳遭難ニュースを見てSNSの書き込みコメントです。

①無事でよかった。
遭難は当然しないほうがいいですが、雪山で命を落とさなかった経験は今後誰かが活かせるかもしれないので、どのように過ごしていたのか開示いただけるといいかなと思う。

②雪山で宿泊装備無しで2晩生き延びたのはすごい!
雪洞など掘って寒さを凌いだのだろうか?
いずれにしても雪山で生き抜いたスキルを賞賛します。おそらく、雪穴を掘ってビバークしたのだろう。雪洞を掘るだけの用具はなかったと思われる。ちょっとした知識と経験の違いが生死を分けることが多い。

③私は1/30に近くのゲレンデにいましたが、あの気温と風では恐らく夜の体感温度は-20℃-30℃台だったと想像できます。
従って、避難小屋やツェルトを使用し雪洞を掘ってのビバークでなければ生きていなかったでしょう。で、そのどちらの可能性が高いかといえば、1/31に捜索隊が捜索しているので避難小屋ではなく、ルートを外れたビバークの可能性が高い。
その際スコップが無いと穴を掘れないのでスコップは持っていたと思われます。
記事では「宿泊道具を持っていない」との表現から、宿泊道具とはシュラフやマットのことでツェルトは持っていたかもしれません。
また、2日間水分を取らないわけにはいかないので、バーナーで雪を溶かして飲んでいて、準備に抜かりなかったと思われます。

④荒天で中止にする勇気が無かったことやトラブルによりパートナーと一緒に下山しなかったことは悔やまれますが、無事に下山出来て何よりでした。

⑤登山を行う1人として厳しいと事を書きます。
道迷い、疲労などアクシデントは仕方ない。
しかし、軽装過ぎる。特に雪山、厳冬期、最積雪期の山だ。ビバーク装備(ツェルト、エマージェンシーシート、ガス&バーナー、非常食、防寒着、ヘッデン)は必ず担いで登らなければならない。
可能なら、ココヘリ、アバランチビーコン等。軽い凍傷で済んで何よりだが、これは幸運だっただけで死んでも仕方がない。
山なんて好き登ればいいが、それは適切な装備、余裕のある体力と精神、準備と訓練を前提としての事。
それが整わないなら登山しないで欲しい。

冬山でいちばん怖いのは、悪天候に見舞われたときだ。 悪天候下では、転滑落、ルートミス、低体温症、凍傷、雪崩など、さまざまなリスクに遭遇する可能性が格段に高くなる。 実際、冬山での過去の大きな遭難事故のほとんどは、悪天候のときに起きている。

西吾妻山付近はなだらかな形状で、悪天候になれば爆風やホワイトアウトになりやすく道迷いにも注意しなければならない。

地図コンパスや地図アプリを活用したルートファイデング技術が試される難コースに変わる。

吾妻連峰の地形図が描かれている、山と高原地図から参照する

*なぜ、遭難事故が起きたのでしょうか?

詳細が分からないのでなんとも言えないんですが、私なりに検証してみました。

天元台スキー場からリフトで西吾妻山をめざすルートは雪山のグレーディングは技術1体力1くらいの初級コースと云われています。しかし、天候次第では爆風やホワイトアウトで難度が増して上級者向けになります。冬山で一番怖いのは、悪天候による、転倒滑落、ルートミス、低体温症、凍傷、雪崩など、さまざまなリスクに遭遇する可能性が格段に高くなります。

ここで、問題点をあげてみると、

1/30は悪天候だったにも関わらず中止しなかった。スタートしても引き返すポイントがあった筈?

②なぜ同伴者と山頂付近で別れたのか?単独行はリスクが高くなる。

SNSで指摘されたように冬の装備が明らかに不備だった。

*悪天候だった30日〜31日は西吾妻避難小屋で過ごしたのだろうか?そうだったら生死を分けた要因だろう。

以上、この3点が遭難の起因に繋がってと思われます。尚、お二人の登山技術はどの程度かは別問題として検証しています。

…………………………………………………………………………………………………………………

もしも自分が雪山で遭難してしまった場合、どのように対処するのが良いのか、改めてご紹介します。

寒さをしのげる場所でじっと待つ

201902040205_box_img1_A.jpg

体力の温存や大きく登山ルートを外れることを避けるために、その場から動かないのが無難です。但し、雪崩や危険性がある場合は、安全な場所に移動しましょう。来た道を戻れば帰れるのではないか?とむやみに動き回るのは非常に危険です。体力が削られる上に、吹雪で視界が悪い場合は、方向感覚が失われて滑落する恐れも。遭難してしまった場合は、木の根元に雪洞を掘って、寒さをしのぎながらじっと待つことが意外に大切なことなんです。

携帯電話の扱い方に注意

201902040205_box_img3_A.jpg

寒い環境下では携帯のバッテリーの消耗が激しくなります。

そのため、使わない時は電源を切り、上着のポケットや服の中に入れて、温度が下がりすぎないように注意してください。また、吹雪が止んだタイミングで樹木など遮るものがない場所に移動すると、つながることもあります。連絡ができる場合は、119番にかけて救助の要請を。

救助班に認識されやすい工夫を

201902040205_box_img4_A.jpg

捜索の気配がしたら、救助の人からもわかりやすいように、高台に移動して合図をします。

この時、目立つ色のタオルなどがあるとより認識されやすくなります。もしものことを考えて、持ち物を赤や黄色などの原色系にすることも、一つの対策と言えます。適切な行動が生存確率を高める。吹雪のために視界が悪く、意図せず迷い込んでしまったというケースもあると思います。そんな時、正しい対処法を知っているか否かで生存できる確率が大きく変わってきます。

冬の登山を楽しむ前に、いざという時の対策などをしっかりと確認しておいてください。

2022/2/8

ガイド大槻恵太郎

日光東照宮の奥にある氷瀑と氷の世界が見れる日光雲竜渓谷の旅‼︎

2022/2/6  日光雲竜渓谷ツアー(女峰山の中腹にある稲荷川源流)

日光女峰山の雲竜渓谷に出現する氷瀑は、2011年に「山と渓谷」で紹介されてから、近年訪れる人が増えている厳冬期限定の人気スポットです。雲竜渓谷では巨大な氷瀑や氷柱ができ、「氷の世界」と呼ばれる神秘的な光景は、ただただ素晴らしいです。ゲートのある登山口を出発し、雪の中を日光女峰山の中腹へと渓谷を沿いを登ります。途中でアイゼンを装着し安全のためにヘルメット付けて核心部の氷の世界へ。そこは、厳冬期しか見ることのできない絶景の氷瀑と氷の神殿との邂逅です。魅力的な雲竜渓谷へのコースを、ロハスハイキングでは今年からツアーを始めました。ぜひ大自然が創り出す造形美を堪能されてください。

幻想的な世界観を垣間見ることができる日光雲竜渓谷の氷瀑です。厳冬期だけ見ることができます。冬山はやらないと云う方もぜひお出かけください。

日光東照宮から滝尾神社を通り過ぎ、稲荷川沿に登っていくとゲート前スタート地点になります。今年は雪も多く路面は凍っていました。

雲竜渓谷へ行くには、林道コースと川沿いコースがありますが、今回はセオリーどおりに川沿いからスタートしました。往復10km、標高差600mのコースは難所も少なく、渓谷沿で風も弱く、雪崩や雪庇の心配もありません。

雪降る中、渓谷沿いの林道を歩いていきます。緩やかな登りのトラバースです。2kmほど過ぎたらアイゼンを装着して破防ダムを越え河原沿いを対岸に向かいます。

初めてのアイゼンもだんだんと慣れてきたでしょうか。

雪を覆った林道は趣きがありますね。日常から離れると、余計に大自然って良いなと感じるかと思います。

河原から林道に合理し、林道を更に道なりに進むと洞門岩に到着です。ここから河原沿いに下って渡渉箇所がありまs。

ここから急斜面の雪渓を登ってトラバースしていきます。夏場はガレ場の崩落箇所と聞いていました。

最後の急斜面を登ったら、雲竜の滝がある渓谷が望むことができる絶景地に到着です。ここから女峰山は見えるんでしょう。でも、一度も拝んだことがありませんn\(//∇//)\

雪を覆う雲竜渓谷です。やはりコロナ禍の影響でしょうか?今年は例年より訪れる人は少なめですね。

何度か渡渉を繰り返して、ここから氷の世界のはじまりです。

氷柱の裏側に回り込む時は頭上のつららに注意しましょう。もちろんヘルメット装着でしたが今回は氷点下で大丈夫でしたね。

下山は林道コースを選択してゆっくりと出発点まで、往復5時間の行程を楽しんできました。

雲竜渓谷ツアーには、ヘルメットと軽アイゼンが必須ですので!

帰り道は日光東照宮に寄っても良いし、温泉♨️も沢山ございますよ。ご参加の皆さまお疲れさまでしたm(__)m

 

 

PAGETOP