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なぜ磐梯山のまわりには、美しい景色や猪苗代湖、檜原湖、五色沼湖沼群などの湖や沼があるの?

初夏の平日、磐梯山ジオワークを訪ねる。風光明媚で魅力的な自然をたのしみつつ、大地と人と共生の歴史を知り、広く世界に伝えていくことは、私たちのみならず、未来をになう子供たちのためにも、きわめて重要なことと言えましょう。

きょうは裏磐梯五色沼自然探勝路を毘沙門沼まで湖沼めぐりです。ここだけは涼風が爽やかで別天地のようです。片道約90分お付き合いください。

ここは国立公園の特別保護区に指定されている高原エリアです。つたうるし、最初に現れた柳沼は、透明な鏡のように綺麗でしろやなぎのようです。

ここ五色沼からは裏磐梯山を見上げると、磐梯火山の崩壊壁と銅沼(あかぬま)の風景です。磐梯山は今から137年前の1,888年に起きた水蒸気噴火によって、磐梯山北側にあった小磐梯という山が崩壊を起こし、その際生じた岩なだれによって、川がせき止められ桧原湖や大小300以上の美しい湖沼を生み出しました。標高1,100mにあるカルデラ湖あかぬまを水源とする、五色沼湖沼群は磐梯山ジオワークを代表する景勝地です。

1,888年の噴火で荒廃した国有地にアカマツを中心に杉や漆など植林をした遠藤現夢の碑がある。磐梯における観光の先駆けと言えるかもしれない。

るり沼、青沼、弁天沼は銅沼系湖沼と呼呼ばれている。湖水は多量のカルシウムと酸性イオンを含み、青く澄んだ美しい沼です。

これらの湖底にはウカミカマゴケやホソバスギゴケが繁茂し、るり沼では大きいもので直径10m,高さ5mにも及ぶこけのマットが湖底を埋め尽くしている。

弁天沼からは吾妻連峰が見渡せました。

丸まった形の不思議な葉っぱを見つけた。「オトシブミ」という虫が、卵をクヌギの葉っぱに産んで包んでゆりかごなんですよ。とても小さな虫だけど卵を守るために工夫しているんです。

モリアオガエルの卵かな

次々の現れる湖沼の色のコントラストの変化を感じながら歩いて来ました。最後の毘沙門沼は五色沼の中で、周囲四km、深さ13mの最大の沼でした。

磐梯山噴火で生まれた環境とそこで暮らす生き物たち!

磐梯山の北側には、明治の噴火によって流れ山地形た多くの湖沼が誕生しました。そこでは、地形や水位などの違いによって、湖沼や川などの「水辺」、湿原やヨシ原などの「湿地」、ヤナギやハンノキなどが茂る「茂った林」、」さらに流れ山にアカマツなどが根を下ろした「若い林」など、変化に富んだ植物の生育環境があります。噴火から百数十年という時間の流れの中で、植物群落の遷移を見ることができます。また、」噴火の影響をまぬがれたブナを中心とした「安定した森」、磐梯山南麓など古くから人間の活動でつくられた「農耕地」という環境もあります。こうした多様な環境には、それぞれに適した多様な植物が根付き、それらの植物を好む多種の野鳥・昆虫・魚類・両生類・ほ乳類などが暮らし、きわめて多くに種類の植物や動物が育成、生息する生態系が形成されています。磐梯山がもたらした大きなお宝のひとつでしょうか。

 

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