尾瀬だけじゃない‼︎ニッコウキスゲが咲き誇る雄国沼は今週が見ごろです。
湿原の木道歩きと云えば尾瀬を思い浮かべますが、雄国沼湿原は一周20分程度で散策ができる木道があります。ここでは6月の初めからレンゲツツジ、ワタスゲ、コバイケイソウ、タテヤマリンドウから代表的なのはニッコウキスゲの大群落なんです。雄国沼は福島県の喜多方市東部の標高1,100mの高原にあります。約50万年前の猫魔ヶ岳の火山によってできたカルデラ湖湿原です。ニッコウキスゲなどの雄国沼湿原植物群生地は、昭和32年から国の天然記念物に指定されています。今回のツアーは、幸いにもお天気に恵まれて花が咲き誇る最盛期の中、雄国沼のニッコウキスゲを楽しんでまいりました。
今回は NHK文化センター郡山教室の里山トレッキングツアーのお手伝いでガイドです。八方台登山口から猫魔ヶ岳をめざして木漏れ日のブナ林の中を楽しみながら小一時間で頂上へ。露岩した小狭い山頂から見えるのは噴煙のように雲を覆う磐梯山、猪苗代湖、裏磐梯の桧原湖を初めとする湖沼群、もう少しお天気ならば吾妻連峰や飯豊連峰を望めるのにと思いながら、でも梅雨前が覆う時期なのに幸運としか言いようがない登山日和となりました。
登山道沿いには、ハクサンシャクナゲ、ゴゼンタチバナ、ギンリョウソウ、ジャコウソウなどの高山植物の宝庫です。春から秋にかけて様々な植物が花を咲かせます。驚いたのは森に棲むモリアオガエルの卵です。窪地の湿原帯の水たまりに綿菓子のようなものがどっさりと木に付いているのです。明らかにモリアオガエルの卵でしょう。コナラの木でしょうか高いところにも卵がありました。モリアオガエルはあんな高いところまで上げるのでしょか?
猫石から見る雄国沼全景は素晴らしいです。ぜひ皆さんも足を運んでいただきたいと思いいますね。ニッコウキスゲが黄色に色づいてるいるのが見えるんです。しばし皆さんは写真を撮りまくっていました。ここから先が雄国沼休憩舎までの下りの道のりが長いんですが、頑張って行きましょう。
樹林帯の中、沢を渡ったり雨に濡れた急斜面を下りながら、マタタビの花が咲いているの見つけたりと一人ひとりが山歩きを楽しんでいるようです。だんだん進むにつれて雄国山が見えてきて程なく雄国沼湖畔に着きました。ここでは二本松市の小学生達が美味しそうにお昼を食べていました。あぁ、もうとっくに12時を回っているんだなぁ。お腹が空いたよ。
早々にお昼を食べていざ雄国沼湿原にGO!! 尾瀬には負けないくらいのニッコウキスゲが咲き誇る最盛期の雄国沼でした。コバイケイソウ、ヒオウギアヤメ、ヒメシャクナゲなど一面花ざかりの湿原帯には皆さんも感動の連続でしたね。これだったら毎年来ても決して飽きることがない自然を満喫した一日でしょうか。ご参加頂いた皆様ありがとうございました。登山後にはラビスパ裏磐梯の温泉で疲れを癒して帰路につきました。
NHK文化センター郡山教室主催 里山トレッキングツアー(猫魔ヶ岳〜雄国沼) 2016/6/22実施