山上の広大な湿原に咲く花と展望の田代山を訪ねる
福島県南会津に位置する田代山は豪雪地帯特有の山上湿原が広がり、6月から多くの高山植物が彩られ、山上の楽園と化す。鄙びた温泉の集落花ノ湯温泉から猿倉登山口までは林道を約30分位入る。同じ福島県から車で3時間かけてくる南会津の山々はほんとうに深い山だと実感する。数年前には頂上の弘法大師堂避難小屋に隣接してトイレもでき、約1時間半の変化に富んだ山旅が楽しめる田代山は、近年中高年ハイカーで賑わっているようですね。
樹林帯の沢を渡りながらひと登りすると美味しい水場があります。きょうは今年最高の猛暑日でしたが、冷たい伏流水を口にして、ここだけは涼風が吹き抜けてる別世界のようでした。しばらく登山道はオオシラビソやコメツガ、ヒノキなどの森林樹林帯を進む。時より見える眺望を楽しみながら、高度をかせぐと、最初の小さな小田代湿原に着く。
ヒメシャクナゲや大きく咲いたコバイケイソウが目に飛び込んできた。ここで一息ついて、再び急登が続いたが突然途切れ湿原が広がりを見せた。ようやく田代山の東端に立ったのです。雲一つない明るい山上風景に驚かされた。コバイケイソウ、ワタスゲの果穂、タテヤマリンドウなどが咲き競っているようでした。ここから見える残雪の会津駒ヶ岳は田代湿原の上に、ひときわ大きく広がっているようでした。花に囲まれた木道を進むと樹林帯に入り、ここが休憩する弘法大師堂である。日陰に陣取り、飲み頃のビールは最高ですね。朝用意した塩で揉んだキュウリが一段と美味しかった。
ここにはサラサドウダンが咲いており、小屋の裏ではオサバグサを観ることができた。
帰り道に花ノ湯温泉にある共同風呂温泉につかり疲れを癒して、一路郡山に向かう。今回の山行もお天気に恵まれ最高の一日となりましたよ。
(平成27年7月12日 アンダー2000MC7月例会)