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実例の遭難事故から学ぶ。知っておきたい山のリスクマネジメント‼︎

本来なら、7月の南アルプス聖岳から光岳縦走ツアー報告したかったのですが、遭難事故に遭遇し今回はツアーを断念しました。参加者が枯れ葉で滑りバランスを崩して8mくらい滑落したが、幸いにも軽傷で自力で登山口まで戻ることが出来ました。山の遭難事故の多くはちょっとしたことから引き起こされる。標高の高低に関係なく、どんな山にもリスクは存在すると思います。登山計画を立てるときも実際に行動するときも「この場所にはどんなリスクが潜んでいるのか」を考えることが、危険回避につながっていくと改めて思いました。今回のツアーを振り返ると、コロナ禍で聖平小屋、茶臼小屋など3泊分の食料が加わりザックが普段より重く、急勾配のつづら折りの狭い登山道が続く、それに加えて登山開始直後からの豪雨と云う悪条件が重なりました。奥深い秘境南アルプスの聖岳と光岳の4日間の歩行距離46km、累計標高差4225mの日本屈指の上級者コースでもある。遭難事故は何故起きたのか?体力や疲労、油断や不注意などの人的要因、雨や風など気象的要因、急勾配の狭い登山道が雨で緩んでいたなどの地形的要因を考えると、私自身の細かい注意指示が徹底してなかったのか。ガイドツアーも参加者がいればと云う安易な判断で催行したのではないかと自問自答する日々が続いています。

私が思うには”危険“のなかでも最も危険なのは、その危険を察知できないことにある。問題なのは、何が危険なのかわからない、危険をシュミレーションできない、危険なことを危険だことだと考えられないと云うことだと思います。もし「自分は大丈夫」だと思っている登山者がいたとしたら、逆に、その人はかなり危うい遭難者予備軍にひとりだと云えるでしょう。

 

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