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コロナ禍 近場の低い山での遭難リスクを考えてみませんか。

コロナ禍となって以降、近場の低山に登ろうとする人が増えています。しかし、運動不足の解消とはいかず遭難してしまうケースも急増。ワクチンの接種が済み、「近場の山なら」と軽い気持ちで出かける人も多いかと思いますが、この時期の登山には、移動などでの感染の恐れに加えて、コロナ禍での体力低下のリスクも潜んでいます。

昨年は低山登山者(初心者)の遭難するケースは警視庁の統計によると増加。近場の低山だから楽に登れると間違った認識が遭難増につながった可能性が高い。特にコロナ下での運動不足や在宅時間の長時間化が疲労による遭難に影響しています。運動不足だから山に登るのではなく、山に登るためには体力が必要です。

低い山でなぜ遭難ししてしまうの?~救助された人に聞いてみた。

2021年5月28日事故

男性が山で遭難したのは、いつものハイキングの途中でした。
山道を歩いているうちに道に迷い、気づけば辺りは暗闇に。そして、警察に救助されました。新型コロナの影響で、身近な山の人気が高まる中、男性のように「低い山」で遭難するケースが相次いでいます。なぜ、そんなことが起きてしまうのか?実際に遭難してしまった人に話を聞いて、検証してみました。(甲府局記者 清水魁星氏の取材より)

4分の3以上が「低い山」で遭難

Q:山梨県の「山」と言えば?
A:富士山。

富士山

その答えが多いと思います。

富士山や南アルプスなど名だたる山々がそびえる山梨県では、去年、山岳遭難が111件起きました。(山梨県警調べ)

でも、実は、そのうちの85件は、富士山などではない「比較的標高が低い山」で起きていたのです。その率、実に76.5%にものぼります。

「標高780メートル」での遭難とは?

それではなぜ、標高が低い山で道に迷ってしまうのでしょうか。

甲府市の市街地からほど近い標高780メートルの要害山(ようがいざん)。

一見、人が遭難するような山には見えませんが、去年だけで2人が遭難しているのです。

実際に遭難してしまった人に取材を申し込むと、匿名を条件に、当時の状況を話してくれました。

「なぜ遭難?」 男性に聞く

その1人、甲府市の50代の男性です。

去年3月、要害山で道に迷って遭難しました。

男性はウォーキングが趣味で、この日も、要害山の近くの森林を通る遊歩道を歩いていました。

歩き始めて1時間ほど。
午後4時半ごろ、歩く距離を伸ばしたいと思い、何気なく要害山に入りました。

遭難した日に男性が撮影していた 要害山入口付近

男性
山登りではなく、あくまで遊歩道を歩くハイキングの延長というかたちですね。
山登りという意識は 全くありませんでした。まさか遭難するなんて思ってもいませんでした。

倒木の先を進むと…

男性は要害山に入ったあと、標識に沿って歩いていきました。

しかし、15分ほど歩くうちに、少しずつ道に自信がなくなっていきます。
そうしているうちに、倒木で道がふさがっていました。

途中には倒木 この先で迷ってしまった

先に進むか考えましたが、「せっかくここまで来たんだから」と考え、倒木をこえ、先に進んでいきます。

しかし、その判断が誤りでした。倒木をこえたあと、道がわからなくなっていったのです。

勘を頼りに、獣道のようなところを選んで歩いていくうちに、気がついたら前に道はなくなっていました。

辺りは薄暗くなっていった

午後6時ごろ、周囲は薄暗くなっていきます。
登山の装備もなかった男性は、途方に暮れて消防に通報。救助されたといいます。

男性
『やっちゃったなあ』という気持ちでしたね。ここで一晩寝るとなると、しんどいと思いました。

救急車とか消防車のサイレン音が聞こえてきて、大ごとになってしまい申し訳ないという気持ちでした。

登山歴30年のベテランでも遭難してしまった

遭難したもう1人は、40代の女性でした。
子育てなどで中断期間があるものの、登山歴30年のベテランです。

大学生のときに登山を始めた女性は、標高2000メートルを超える山への登山経験があるほか、山小屋でアルバイトをした経験もあるそうです。

富山県の剱岳(標高2999m)にて

軽い気持ちで、1人で要害山に登ろうとしたといいます。

1人でも気軽に登れると思い、要害山に行った女性。
詳しい下調べはせず、登山靴や水を持って山に入り、遭難してしまいました。

女性
毎年、山菜採りやキノコ採りで迷う方がいるという話を聞いて、そんな人もいるんだなあと思っていましたが、まさか自分が迷うとは思ってもいませんでした。

道に迷ったと感じたときには、すでに午後3時半すぎ。
日が落ちて暗くなってしまう恐怖から警察に通報し、ヘリコプターで救助されました。

女性
明確にどこで迷ったのかは今でもわかりません。道だと思って進んでいたらいつの間にか迷ってしまっていたという感じです。油断がありました。

登山ガイドと現場に行ってみた

2人の話を聞くと、共通点は「いつの間にか迷っていたこと」のようです。

私は、実際に現場に行ってみたいと考えました。
しかし、私は東京育ちで、山歩きの経験もほとんどありません。
自分が遭難してしまっては本末転倒です。

そこで、登山歴40年以上の登山ガイドの岩間修さんに頼んで、一緒に現場に入ることにしました。

岩間修さん

まず、1人目の男性から聞いた道のりをたどっていきます。

しばらくは道幅が広く、はっきりとした道が続いていました。

とても迷うような山には思えません。

岩間さんも「このくらい良い道だったら、山なら高速道路ですかね」と楽しそうに歩いていきます。

迷いやすい典型的な場所とは?

ところが、歩き始めて10分ほどすると、岩間さんが立ち止まります。

そして「迷いやすい典型的な場所」として教えてくれたのが、次の画像の道です。

一見、普通の登山道に見えるが…

「ただの道じゃないの?」。

そう私は思ったのですが、岩間さんによると、この画像の道は登山道ではありません。
ここをまっすぐ歩くと、別の山に入ってしまい、迷う可能性があるということです。

岩間修さん
これは道ではなく、踏み跡がついて道のように見えるだけなんですよ。

ほかにも造林業者が歩くための道とか、地図に載っていない獣道などがたくさんあり、知らないと引き込まれちゃうということになります。

色々な道があるように見えるのは、生活エリアに近い低い山の特徴だそうです。

低い山は道が見えにくく…

気を取り直して、正しい登山道を上っていきます。

20分ほど歩いたところで、岩間さんは、低い山で道に迷う別の要因を教えてくれました。

高い山に比べ、低い山は木や草が生えやすく、道が見えにくくなるというのです。

草が道を覆い隠している

この写真は、岩間さんが去年9月に撮影した写真です。
草が伸びて、登山道を覆い隠しています。

この状況では、道がわからなくなってもしかたありません。

遭難の現場に到着

さらに10分ほど歩くと、登山道は、倒木にさえぎられていました。

要害山で遭難した男性が、この先を進んで道に迷ったと証言した場所です。

倒木をこえて進むと…

倒木をこえ、さらにくぐって進んでいきますが、途中で私は、完全に道がわからなくなりました。

岩間さんによると、ここも、もともとしっかり道がわかる場所でした。

しかし、倒木で路肩が崩れてしまっています。

このため、一時的に道が途切れるかたちになり、先の道がわかりにくくなっているのです。

これは、登山道の整備が十分でないことが多い里山で起きやすいことだそうです。

「低い山」だからこそ…

岩間さんは「低い山」には高い山にはない危険があることを知ってほしいと指摘します。

岩間さん
例えば、北アルプスとか南アルプスの方が、登山道がはっきりしています.

一方、『低い山』では、里に近ければ近いほど山の中にはいろんな道があります。
そういう意味では低い里山の方が道に迷いやすいともいえます。

道に迷わない2つのポイント

それでは、低い山で遭難しないためにはどうすればいいのでしょうか。
岩間さんは、2つのポイントをあげます。

1つめが、「登山前にしっかり下調べをする」こと。

遭難してしまった2人に話を聞くと、2人とも事前の下調べをせず、思いつきで山に登っていました。
低い山でも、事前にルートなどの下調べをしっかり行って、計画的に登山することが大事だといいます。

岩間さん
街に近い山だからとか、低山のハイキングコースだから大丈夫だろうという、まずそういう考えをなくしていただきたい。

2つめが、「違和感があったら、引き返す勇気を持つ」ことです。

遭難した2人は、「もう少し進めばなんとかなるだろう」と思いながら進んで引き返せなくなり、最終的に救助を要請しました。

岩間さんは、登山のときは、「あれ?」と思った時点で先に進まず、引き返す勇気が大切だと話します。

岩間さん
歩いていておかしいなと思ったら、先に進まないでそこで引き返す。

自分の身は自分で守るという点でもそういうことを心がけ、登山をしてほしいですね。

最新の対策も

登山雑誌の元編集長・萩原浩司さんにも、どんな対策があるか聞いてみました。

萩原さんが勧めるのは、「登山アプリ」です。

色々なアプリが出ていて、スマホに事前に地図をインストールしておくと、電波が入らない場所でも、GPSで現在地がわかります。

圏外でも使える

雑誌「山と渓谷」元編集長 萩原浩司さん
自分がどこにいるのかを常に把握しておくことは、実はとても大切なことです。

標高が低いから安全だという思い込みは捨ててほしいと思います。

このアプリはとても便利で、私も取材の時に活用しました。

ただ、警察にも取材すると、スマートフォンの電池が切れないよう注意が必要とのこと。
予備のバッテリーや紙の地図も準備しておくことが必要だということです。

取材してみて

私は、この内容を伝えるリポートを、ことし3月末から4月にかけて放送しました。
視聴者からは、低い山に潜むリスクがよく分かったという反響もありました

一方で、この5月の大型連休中にも、今回取材した要害山で「2人組が遭難した」と警察から発表があり、まだまだ伝え切れていないことも痛感しました。

ある4月の週末、日本百名山の1つ、大菩薩嶺を訪ねてみました。
コロナ禍で自粛が求められる中でも首都圏からの多くの登山客でにぎわっていて、近場の登山の人気をあらためて実感しました。

豊かな自然に恵まれた山梨県。
遭難してしまう人を少しでも減らすためにも今後も取材を続け、さまざまな情報を発信していきたいと思います。

北アルプス表銀座を満喫する世界一美しい上級コースを歩いてきました\(^-^)/

2021/8/5〜8  北アルプス表銀座縦走ツアー(3泊4日)                                                         ①中房・燕岳登山口→②燕岳→③燕山荘→④ヒュッテ大天井→⑤ヒュッテ西岳→⑥東鎌尾根〜ヒュッテ大槍→⑦槍ヶ岳→⑧槍沢ロッジ→⑨横尾山荘→⑩上高地 (データ:歩行距離41,2km、累計標高差3250m)

燕岳から槍ヶ岳と続くアルプス銀座と呼ばれる登山コースは、小林喜作が1920年に喜作新道を開設させてから槍ヶ岳へとのルートとして登山者にとっては憧れのコースでもありました。この上級コースの縦走路を無事に辿れたのは、参加者皆さんのご協力の賜物だと感謝しております。

憧れのコース表銀座いよいよスタートです。有明荘から中房温泉登山口、燕岳(2763m)へ向かう約5kmのルートです。

ようやく第2ベンチ到着。暑さもマックスだよね。さぁ、燕岳めざして頑張ろう(^_^)

合戦小屋まであと10分‼︎ 暑い時にはスイカ🍉を楽しもう。

夏の風物詩とも呼ばれるSuicaが美味しいんです〜

合戦小屋で飲んだCCレモンが忘れられないかも 笑。

燕山荘まで約1時間、カミナリがゴロゴロ鳴り始める\(//∇//)\

メルヘンチェクな燕山荘が見えてきたが、なかなか遠いんです〜

お花畑も癒されまーす♪

今夜の山小屋「燕山荘」全員で記念写真を撮って頂きました。

燕山荘にデポして、早速燕岳ピストンへ。ちょっとガスって見えない\(//∇//)\

途中の砂礫には高山植物の女王と呼ばれる、コマクサが一面に咲いてます。

先ずは燕岳山頂でご機嫌の皆さんでーす♪

ちょっと肌寒くなってきましたが、生ビールが美味しいんです〜

少しずつ燕岳が見えてきました。

夕暮れと共に、あの槍ヶ岳がくっきりと見えはじめる。誰もが感動するひと時でーす。

テン場も色とりどりに張られていますね。

初日はカミナリが鳴りお天気心配でしたが、夕暮れ時にはガスも抜けてアルプスの女王と呼ばれる美しい燕岳やコマクサ群生地を見ることができた最高の1日となりました。明日は早出(5時)をして大天井岳から喜作新道稜線歩きです。西岳から一旦水俣乗鞍に下り核心の場、東鎌尾根が待っています。明日は晴れますように🌈

燕山荘からここまで約1時間。まもなく日の出です。

最高のワンショット\(^-^)/コバイケイソウと稜線上から見る景色です。

標高3000m級に咲くコマクサは岩手山焼走りで見たコマクサより幾分小ぶりだったように思います。

常念岳との分岐の鞍部に位置する岩にはめ込まれた小林喜作のレリーフです。

槍ヶ岳まで縦走する人は大天井岳の北面山腹を絡んでヒュッテ大天井に向かいます。

少しずつ槍ヶ岳が近づいてきています( ◠‿◠ )

なんとも絵に描いたような光景ですね。

大天井岳をバックに(^_^)ヒュッテ大天井にて休憩タイムです。ここで燕岳と槍ヶ岳のほぼ中間地点になります。少しずつ暑くなってきました。

どこから見ても槍と分かるでしょう(^_^)

水俣乗鞍のコルです。上高地から登ってきた方ともいました。

ここからヘルメット装着して東鎌尾根にチャレンジしまーす(^_^)細尾根の梯子と鎖場を約2時間半、今夜の宿ヒュッテ大槍をめざして出発します。

槍に癒されながら400mの急勾配を登っていきます。とにかく暑い1日になりました。

2日目の尾根歩きは約11時間かかりましたが、達成感で感無量でしょうか。目的地ヒュッテ大槍にと到着でーす( ^∀^)

ツアー出発一週間前から天気予報と睨めっこ、2日目が核心の場を覚悟して来ましたが、お天気に恵まれ過ぎて?参加者の皆様のご協力もあり長丁場の山歩きが無事終了しました。明日3日目はいよいよ槍ヶ岳山頂をめざします。

雲海が広がる早朝の北アルプスエリアでーす。

今回の初ヘルメット装備者は3名です。それにしても初アルプス登山が好天でなんとも羨ましいメンバーですね。

3点支持を保ちながら登りましょう。

最後の梯子を登れば槍ヶ岳山頂でーす。

南岳から穂高稜連峰が見えています。

東鎌尾根と槍を制覇して、ご満悦のお二人さん( ^∀^)

眼下に槍ヶ岳山荘が見えています。

槍の穂先に咲く高山植物たち

今朝8時に槍ヶ岳山頂に登ったときは360度パノラマだったのに。振り返ると雲がかかっていました。ここで槍も見納めでーす。

雨にも風にも遭わず、表銀座を縦走することが出来ました。初めて北アルプスに来た方が5名。なんと幸運な方々でしょうか?私自身はここ数年で3回目ですが、こんなに晴天で槍ヶ岳山頂を独占出来たのは初めてです( ^∀^) 最後の山小屋は横尾山頂でーす。明日は上高地まで下山します。

北アルプス表銀座縦走ツアー最終日、午前中はお天気保ちそうでーす。

徳沢でソフトクリームを食べてから明神岳をグルーと廻って穂高神社を拝んで帰ります。

明神池から右岸を廻ってゆっくり上高地に向かいます。

燕岳直下と此処で猿に邂逅する(^з^)-☆

上高地から眺める穂高連峰です。残念ながら、ジャンダルムから奥穂が雲のかかって見えませんでした。でも満足の山行となりましたね。

おかげさまで4日間の北アルプス表銀座縦走ツアーは予定どおり無事終了しました。ご参加頂いた皆様に感謝申し上げます。

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